【富士宮市】源頼朝が見つけた太鼓石が祀られたお寺【遠照寺】

公開日 : 2020年10月14日
最終更新 :
筆者 : わや猫

こんにちは。静岡・富士特派員の、わや猫です。

富士宮市猪之頭にある陣馬の滝から、200mほど南に位置している遠照寺。

ここには源頼朝が陣馬の滝から見つけたという、太鼓石が祀られています。

こちらは、お堂からさらに南側に建っている遠照寺の山門。

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周囲に塀がないので、開けた場所に簡素な門だけが建つという不思議な造りです。

山門から桜並木の参道を抜けた正面に建つ、遠照寺のお堂。

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このあたりは富士山からの湧水が豊富な土地で、お堂を囲うように川が流れています。

このきれいな水を利用した、わさびの栽培も行われているようです。

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さて肝心な太鼓石はというと、そんな川に囲まれた、お堂のすぐ西側に祀られてありました。

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1193年。源頼朝が富士の巻狩りを催し、滝の近くで一夜の陣を敷いた際に滝壺から、ドンドンと太鼓を打つような音がしたそうです。

不思議に思った頼朝が、家来に滝壺を調べさせてみると、太鼓のように中が空洞になった石が発見されました。それが、この太鼓石となります。

太鼓石の正体は、富士山の溶岩が樹木を飲み込んで固まったとされる、溶岩樹型でした。

飲み込まれた樹木が焼失してしまった結果、中央に穴が空いた不思議な形の石が誕生したのです。

同様の石は、同じ富士宮市内にある奇石博物館にも展示されているので、そちらで見ることもできます。

富士の湧水のせせらぎとともに眺める太鼓石。

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そこには自然の豊かさと驚異、そして歴史的な物語といった、さまざまなものが込められているのでした。

■遠照寺

・住所: 静岡県富士宮市猪之頭529

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