【富士市】タイトルそのまま富士と港の見える公園【田子の浦仏舎利塔】
こんにちは。静岡・富士特派員の、わや猫です。
気候が一気に涼しくなり、過ごしやすい季節になってきました。
山梨県側では昨日、雪化粧された富士山が確認されたそうで、これからは富士山も見頃となります。
富士山といえば、2019年訪れた鈴川港公園の津波避難タワーからの景色を思い出しました。
なので今回は、その鈴川公園より、もう少し進んだ先にあるもうひとつの公園へ行ってみましょう。
アクセスは、JR吉原駅より、徒歩で10分とかかりません。
公園の名前は、富士と港の見える公園。
まさに読んで字の如く、富士山と田子の浦港を一望できる公園となります。
こちらが妙法寺の先にある、公園の入口。
園内には阿字神社も併設されているため、神社の参道も兼ねた道です。
この場所には昔、東海道を行き来する旅人を監視すべく見付が構えられていました。
戦国時代になると、軍事的にも商業的にも重視されるようになり、港町として発展。
そのあと、徳川家康が敷いた東海道駅伝制により、吉原宿として指定されたそうです。
しかし度重なる高波や漂砂の被害によって、吉原宿はのちに移転することとなりました。
現在は、そんな元吉原宿の名残りを示す見付宿跡の石碑と、ばばが井戸が残されています。
神社の奥宮前を通って公園の中央へ進むと、巨大な仏舎利塔がそびえています。
同じ敷地内に、神社と仏塔の両方があるのは神仏習合の名残りでしょうか。
仏舎利塔を回り込み、公園の西側へ行くと、こちらには展望台があります。
この展望台は、2018年に建て替えられたもので、旧展望台は老朽化によって取り壊されました。
展望台を建て替えたときに、周囲の樹木も剪定されたため、園内が以前より明るくなっています。
展望台の上から、田子の浦港越しに眺める富士山。まさに公園の名に恥じぬ景色です。
田子の浦港には、潤井川、沼川、和田川という、3つの川が合流しています。
この合流地点を三ツ又渕といい、よく水害に見舞われたことから、渕に毒蛇が住んでいると恐れられました。
そのため昔は、毒蛇の怒りを鎮めるために人身供養が行われていたそうで、生贄渕とも呼ばれたそうです。
そんな生贄にされたなかのひとりに、阿字という名の巫女がおり、その名前が阿字神社の由来となっています。
阿字神社は、生贄となった者の魂の供養と、毒蛇から八大龍王へと化した水徳の神を祀った神社となります。
港の対岸に、ふじのくに田子の浦みなと公園という大きな公園が誕生して以降、影が薄くなってしまった
富士と港の見える公園ですが、歴史的な観点からも楽しめるいい公園でした。
車を使わずに駅から歩いてアクセスできる点もいいので、吉原駅へと訪れた際にはおすすめの場所です。
また、このすぐ近くには、僕が静岡・富士特派員として初めて記事を書いた、鈴川の富士塚もありますよ。
関連ブログ:【はじめまして】ゼロからの富士登山
■富士と港の見える公園
・住所: 静岡県富士市鈴川字砂山621-6
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