富士宮で7つの滝巡り【天子の七滝】
こんにちは。静岡・富士特派員の、わや猫です。
静岡県富士宮市と、山梨県南部町の間にそびえ立つ、天子ヶ岳。
その南方に位置する上稲子という地域に、天子の七滝という滝郡があります。
富士川の支流のひとつである、稲子川。その川の起点より続く林道、入山線。
天子の七滝は、この林道にそって流れている稲子川の源流に点在しています。
また林道から川をはさんで反対側には、上稲子遊歩道という、ハイキングコースもありました。
しかし残念ながら、数年前の台風の被害を受け、こちらは実質的に廃道のような状態となっています。
七滝の中には遊歩道からしか見ることができないものもあるため、現状ではすべての滝を見ることができません。
なので今回掲載している画像は、まだ遊歩道を通ることができたときに撮影したものとなります。
それでは、下流に位置する滝から、上流へ向かって順番に見ていきましょう。
林道を進んでいくと最初に現れるのが、清涼の滝。落差は、15mほどです。
遊歩道を横切る形で流れている滝ですが、林道側からも眺めることができます。
ただ滝の上段は木の枝に覆われているため、遊歩道からでなければ見えません。
2つ目の観音の滝は落差30mほどと、天子の七滝の中で一番の落差を誇ります。
といっても、その大部分も木の枝で隠れてしまっているため、見ることのできるのは一部です。
また、この滝も遊歩道側を流れていますが、遊歩道からでは足の下にあって見ることはできませんでした。
そんな観音の滝の裏側にも、もうひとつ。不動の滝があります。
つづら折りに流れる見応えのある滝ですが、この滝だけは遊歩道の裏にあるので、現状では見ることができません。
4つ目は、川の中にある丸渕の滝です。
七滝の中でもっとも落差の低い滝ですが、川の水量そのものが滝となっているので流れは豪快でした。
5つ目、しずくの滝は、林道側を流れている滝です。
落差15mほどの岩盤の斜面を、すべり落ちるように流れているのが特徴的な滝です。
しずくの滝から少し上流で、同じく林道側にある、瀬戸の滝。
七滝の中でもっともか細い滝ですが、しずくの滝より落差は大きいらしく、その大半が草木に隠れているようです。
そして最後の滝ですが......この滝だけは、少し離れた場所に位置しています。
瀬戸の滝より、さらに2kmほど林道を進むと、その滝への遊歩道の入口へと到着。
そこから20分ほど荒れた遊歩道を進んで、ようやくたどり着くことができたのが、この魚止の滝です。
この滝も川の中にあるので水量が多く、落差も丸渕の滝の倍(10m)はあるので、一番見応えがありました。
ただやはりアクセスはたいへんで、遊歩道の途中から河原を進まなければならないため、増水時には行けません。
また近くには熊出没注意の看板もあったため、魚止の滝へ行く際には装備を万全にして挑む方がいいでしょう。
以上が、天子ヶ岳の麓に流れている、天子の七滝となります。
一部、遊歩道の状態が改善されない限り見ることができない滝もあるのが残念ですが、これら以外にもところどころで名もなき滝の姿を目にすることがあり、この辺り一帯の水量の豊かさを感じることができました。
■天子の七滝
・住所: 静岡県富士宮市上稲子3386
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