【富士宮市】杉田の大滝と不動尊
こんにちは。静岡・富士特派員の、わや猫です。
以前おとずれた苺の自販機の近くに、ちょっとした史跡があるので、今回は、そちらを見ていきましょう。
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場所は、富士宮市 杉田の一角。
いちごハウスいなばの、ビニールハウス裏に、滝の上集会場という、この地区の集会場があります。
その集会場の前から続いている細い道を下っていくと、今回の目的地、杉田不動尊へと到着しました。
この場所にはもともと、安養寺というお寺の発展と共に建てられた不動堂があったと伝えられています。
源頼朝が富士の巻狩りで立ち寄った際に、雲や霧を払うべく祈ったという伝説も残されていました。
現在は、昭和初期に建てられた拝殿が残っていて、杉田地区の人々によって管理されているそうです。
ちなみに安養寺は、ここから500mほど南へ進んだ場所に、現在も存在します。
不動尊というだけあって、拝殿へ続く道の途中にも、7体の石仏が祀られていました。
石仏は左側から、馬頭観音、准胝観音、十一面観音、釈迦牟尼如来、聖観音、如意輪観音、千手観音となります。
境内の脇を流れる天間沢川には、杉田の大滝と呼ばれる、落差10mほどの滝も存在します。
しかし水害対策により、川の中をコンクリートで固められてしまっているので、あまり見た目はよくありません。
また普段は、川の水量自体が少ないため、大雨のあとに来なければ見ることのできない、幻の滝となっています。
拝殿から裏へ進むと、岩屋洞窟と、恩智養宗尚検証記念像があります。
恩智養宗(おんちようそう)は、不動堂から安養寺までの用水路を、1年かけて掘ったとされる和尚様です。
それまで天水に頼る生活をしていた村人は、この用水路が完成したことで安定した生活用水を確保できました。
ちょうど拝殿の裏が湧水池となり、今でも草むらの中から、チョロチョロと水が湧き出ている音が聞こえます。
そんな恩智和尚記念像のうしろで、大きく口を開けている岩屋洞窟。
深さはさほどありませんが、中には不動明王座像碑が祀られていました。
補強のためか、この洞窟の入口には太い柱が並んでいて、その石積みのデザインがいい雰囲気です。
源頼朝の伝説から、雲切り不動。
杉田の大滝の上にあることから、滝の上不動尊とも呼ばれている、この場所。
苺の自販機へと立ち寄った際に、一緒にお参りしてみては、いかがでしょうか?
【杉田不動尊】
住所: 静岡県富士宮市杉田
【記載内容について】
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