【沼津市】白隠禅師と法螺貝の伝説が残る石【八畳石】

公開日 : 2020年01月17日
最終更新 :
筆者 : わや猫

みなさん、こんにちは。

静岡・富士特派員の、わや猫です。

前回、初詣に訪れた赤野観音堂。 関連記事:【赤野観音堂】沼津に残る江戸時代のお堂

そこから廣大寺へと下っていく道の途中にも、ちょっとしたものがあったので、ご紹介します。

赤野観音堂の入口より、500mほど南へ進むと、林の中に現れる弘法大師堂。

8st01.jpg

このお堂は、この地が弘法大師の東国行脚にまつわる地ということで祀られた物のようです。

小さなお堂の中には弘法大師の石像が安置され、その隣の一段高い場所にも祠が祀られてあります。

8st02.jpg

なかなか人が訪れるような場所ではないので、その存在は、あまり知られていない事でしょう(かくいう僕自身も、つい最近まで全く知りませんでした)。

さて今回の目的は、この弘法大師堂ではなく、ここから更に道を下った先となります。

弘法大師堂から急な坂道を下り終えると、高橋川沿いに続く道へと突き当ります。

この道を南へ下ると廣大寺がありますが、逆に北へ100mほど上ると現れるのが、ここ八畳石公園。

8st03.jpg

公園と言っても子供が遊べるような場所ではなく、河原が少し整備されている程度の場所でした。

この公園内に唯一あるのが、この八畳石という巨大な石です。

8st04.jpg

高さ約3m。広さ約50平方メートルの大石で、その中央には大きな亀裂が入っています。

この大きな石は、寛永12年(1635年)に発生した洪水によって東の山から、この場所まで落ちてきたそうです。

昨年、白隠の里巡りで接した白隠禅師も少年時代に、この岩の上で修業をしていたと伝えられていました。

石の裏側には、大きな空洞もありました。

8st05.jpg

この穴には昔、大きな法螺貝が住んでいて、食物を得るために村の畑を荒らしていたという伝説も残ります。

このような伝説が残る八畳石ですが、こちらもその存在を知る人は、あまり多くないのではないでしょうか?

ただ、クライマーには結構知られた場所らしく、ボルダリングをしに訪れる人はいるようです。

岩の上には、登頂したクライマーのものとみられる名前が無数に刻まれていました。

白隠禅師が修行をしていた大岩は長い年月を越え、クライマーの修業の場になった訳ですね。

8st06.jpg

アクセスは静岡県道22号三島富士線にある、ローソン沼津鳥谷店から北へ進み、廣大寺を目指してください。

廣大寺から、高橋川沿いに北へ650m。東名高速道路の高架橋の下を通過した先となります。

八畳石公園 住所:静岡県沼津市柳沢

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。