【コロナ非常ブレーキ】フランクフルトは以前の制限措置を適用に

公開日 : 2021年03月30日
最終更新 :
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こんにちは。フランクフルト在住特派員ブロガー、ユウコフランクフルトです。

ドイツのコロナウイルス制限措置に関する内容では、前回はドイツのロックダウン・コロナ制限措置 (2021年3月27日時点)という記事で紹介しました。

2021年3月3日の取り決めで、感染者率に応じて細かい段階別ロックダウンやロックダウン緩和の方針が発表されたドイツ。筆者の住むフランクフルトでは、今月前半はこの措置によってこれまで閉業されていた生活必需品販売以外の店舗や文化施設などが感染防止策を取りつつ再開されていました。

ところが、フランクフルトを含めたヘッセン州の多くの地域では感染者が増加。この「再開」も一時的となってしまい、フランクフルトでは3月29日月曜からこれまで以前の厳しいロックダウン再開となってしまいました。

今回の記事では、最近のフランクフルトやヘッセン州の感染状況のニュース、具体的な措置変更の内容をを紹介したいと思います。

■ドイツの「コロナ非常ブレーキ」とは

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ドイツのロックダウン・コロナ制限措置 (2021年3月27日時点)という記事でも紹介しましたが、段階的措置は過去7日間、10万人当たりの感染者数の数を基準値(Die 7-Tage-Inzidenz)としてその値によって随時制限内容の見直しや変更があります。

過去7日間の人口10万人あたりの新規感染者数が3日連続で100を超えた地域では、「非常ブレーキ(ドイツ語:Notbremse)」が発令。

非常ブレーキが発令されると、その翌々営業日以降、制限措置の変更が適用。原則3月7日まで適用されていた接触制限に戻ります。

3月7日まで適用されていた接触制限について詳しくは在ドイツ日本大使館の情報も合わせて確認してみてください。

■フランクフルトやその周辺の最近の感染者数の数値

フランクフルト市の公式情報によれば、フランクフルトは3月29日0時の時点での人口10万人あたりの新規感染者数値は137.9。その前日は135.1とあるので、100を軽く超えています。

フランクフルトだけではなく、オッフェンバッハやヴィースバーデン他ヘッセン州の多くの町が非常ブレーキを発令する状況に。実際、各自治体では順次以前実施されていた厳しい措置を再スタートします。

フランクフルトでは3月8日から美術館や博物館などの文化施設や衣服店など、スーパーやドラッグストア以外の店舗が事前予約制で再オープンしていました。29日から以前の状態に戻るので、ひとときの緩和は1ヵ月も持ちませんでした。

■コロナ非常ブレーキが発令されたヘッセン州の地域で気をつける点

Frankfurter Neue Presseによると、具体的な取り決めは以下の通り。

・生活必需品店以外の店舗での買い物:これまで可能だった、「クリック&ミート (Click & Meet)」などの事前予約制での買い物が停止。3月29日(月)から、店頭では「クリック&ミート」ではなく、「クリック&コレクト」(Click & Collect: オンラインで注文した商品を受け取る形)の対応のみ可能となります。

・飲食店:レストランやカフェなどの飲食店では、これまで通りテイクアウトのみ許される。

・宿泊業:観光目的でのホテル宿泊は禁止。

・個人的な集まり:3月3日に発表された接触ルールが引き続き適用。つまり、5人までの2世帯まで同時に集まることが可能。14歳以下は人数に含まれません。

・外出禁止令:以前から懸念されていた全国的な夜間外出禁止令は、ヘッセン州では適応なし。

・文化施設などに関して:動物園や植物園など屋外がある施設は引き続き開園(!)。ただし、博物館など屋内エリアのみの施設は閉鎖となります。

・スポーツ・フィットネス:14歳以下は屋外でグループでのスポーツが引き続き許される。個人でできるスポーツは、衛生ルールを守りながらであればすべての人が可能。ジムは引き続き営業可能で、引き続き事前予約制での対応。

注:ヘッセン州の中で数値が該当する地域ごとに非常ブレーキがかかるかどうか決定されています。もしお住いの地域でまだ100以下の数値、という場合は自治体のお知らせなどを各自で確認ください。

こうしてみると、一部厳しくはなりますがフィットネス施設や動物園などは引き続き営業となるので少しだけ息抜きできる場が残っていますね。イースターを無事乗り越え緩和段階に戻ることを願います。

筆者

フランクフルト特派員

ユウコフランクフルト

フランクフルト在住グラフィックデザイナー。ドイツ旅行やドイツ生活に役立つ情報を発信中。

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