ドイツのロックダウン・コロナ制限措置(2021年2月10日決定内容)、現在の状況

公開日 : 2021年02月28日
最終更新 :
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こんにちは。 フランクフルト在住特派員ブロガー、ユウコフランクフルトです。

2020年は世界中でコロナに振り回された年でしたが、いまもなお、ここドイツでは感染拡大状況が改善されていない状況です。ドイツのコロナウイルスに関する内容では、以前ドイツの水際措置変更点とEUによる入域制限解除対象国の見直しという記事を書きました。

少し前の情報ではありますが、2021年2月10日の協議でドイツはコロナ制限措置を3月7日(日)まで延長することに決定となっています。今後の決定に関する次の協議は3月3日とされています。今回の記事では現在発表されている具体的な措置について、おさらいもかねて紹介します。

注意:当ブログでは現在のフランクフルトの様子やコロナが収束したあとフランクフルトでおすすめしたい場所などををお伝えしています。皆様の次回のフランクフルト旅行の参考になれば幸いです。

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■コロナ制限措置を3月7日まで再延長

これまで行われてきた「ハード・ロックダウン」が1月末まで延長決定され、さらに2月14日まで→3月7日までと繰り返しの延長となりました。

前回のコロナ制限措置では、一部の措置がより強化されていましたが、2月10日の発表では状況によって緩和できる点について触れられています。そして、一部の緩和措置は3月1日よりスタートという記載があります。そこで、現時点で発表されている情報を下記に紹介しておきます。

■現在のドイツのコロナ制限措置について

2月10日のドイツ連邦政府のプレスリリースに関して、ドイツの日本大使館からの情報を新たに変更があった措置とともに紹介します。

1 各種制限措置の延長:現行の各種制限措置を原則として3月7日まで延長。

(1)私的な集まり(接触制限):引き続き自らの世帯に加え,別世帯に属する最大1人までに制限。

(2)マスクの着用義務:公共交通機関や店舗での医療マスク(OPマスク,KN95マスクまたはFFP2マスク)の着用義務を引き続き適用。

(3)ホームオフィス:雇用主は,可能な限りホームオフィスを実施しなければならない。

(4)旅行:必要不可欠でない個人旅行や訪問は引き続き自粛。

2 今後の措置

(1)学校・保育施設の段階的再開:マスクの着用、換気や衛生措置を講じた上で、各連邦州はそれぞれ対面授業の段階的な再開と保育所の再開について決定する。今後、迅速検査により、安全な授業や保育が可能となるとともに、感染リスクを最小限に抑えることが可能。

(2)理髪店・美容院の再開:衛生措置、予約制による入場制限、医療用マスクの使用を条件に、3月1日から理髪店・美容室の営業を再開。

(3)店舗・施設の再開:過去7日間の人口10万人あたりの新規感染者数が安定して35人以下となる場合、各州により更なる緩和措置が実施される。小売業(ただし20平米当たり1人の顧客に制限)、博物館や美術館、身体の接触を伴うサービス業の再開が可能となる。文化施設、グループでのスポーツ、余暇施設,飲食店,宿泊施設の再開については連邦と州が引き続き調整する。

(4)感染率が高い州や市郡における措置:過去7日間の人口10万人あたりの新規感染者数が50人以上の州や市郡においては、包括的な制限措置を維持または拡大する。

メルケル首相と各州首相は、3月3日に再度協議することで合意した。

■緩和点が少し増えた制限措置

さて、上の発表をチェックした方はすでにご存知かと思いますが、3月1日(月)から美容院・理髪店が再開可能とあります。

髪の毛がなかなか切れなかった人は男女関係なく多いと思うので明日以降は髪の手入れができるようになるのでうれしいですね。ただし予約制や人数制限もあるので混み合う場合もあるかと想像します。

学校や保育所に関しては、対面授業も含めて再開する可能性もあるとありますが、あくまで地域や状況によって可否が分かれます。重要なポイントは感染リスクを下げること。なかなか簡単なことではないので、お互いにストレスにならないよううまく進めていく必要があります。

小売店や博物館などの文化施設に関しても、緩和できそうな記載がありますが「過去7日間の人口10万人あたりの新規感染者数が安定して35人以下となる場合」で各州により更なる緩和措置が実施、とあります。今後のフランクフルト市がどう決定していくか気になるところです。

次の協議までもうすぐなので、また新たな情報が発表され次第こちらで紹介する予定です。

筆者

フランクフルト特派員

ユウコフランクフルト

フランクフルト在住グラフィックデザイナー。ドイツ旅行やドイツ生活に役立つ情報を発信中。

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