フランクフルトにあるデパート、カールシュタットの大規模セール

公開日 : 2020年09月30日
最終更新 :
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ドイツでは知らない人はいないと言って良いほどの有名デパート、カールシュタット(Karstadt)。新型コロナの影響で、カールシュタットの店舗数のうち3分の1以上が閉店するというニュースは世間を騒がせました。

閉店予定の店のリストの中に筆者の住むフランクフルトのツァイル(Zeil)にある店舗も入っていて、夏頃から「閉店セール」を開催。今回は大規模な「閉店セール」へ行った時の事を書いてみようと思います。

注意:新型コロナウイルスの事態が収束したらぜひ訪れてほしいスポットを紹介させていただいています。この記事では現在のフランクフルトの様子をお伝えしたくて書いています。皆さまの次回のフランクフルト旅行の参考になれば幸いです。

カールシュタットの店舗閉鎖のニュース。原因は新型コロナでロックダウンしていたため売り上げがなく、家賃が払えない状態だったとの事でした。先ほども書きましたが、閉店予定の店の中にはフランクフルトのツァイルにある店も入っていました。

フランクフルトでは定番のデパートといえばガレリア・カウフホーフ(Galeria Kaufhof)、そしてカールシュタット(Karstadt)。フランクフルトのショッピングエリア、ツァイル通りに建つ2つの大手デパートは現在合併しているので、「ガレリア・カールシュタット・カウフホーフ」と呼ばれています。

今回閉店の危機があったのはカールシュタットの方で、カウフホーフは店舗閉鎖の話はありませんでした。9月に入って店舗温存のニュースが報道されるまでは、フランクフルトのカールシュタットが閉店するのは10月の終わりとされていました。

■カールシュタット閉店、フランクフルト店もその危機に

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6月のある日、ドイツにあるカールシュタット (Karstadt)の170店舗のうち50店舗以上を閉店するというニュースがあり、閉店される予定の店舗にはフランクフルト店も含まれていたので在住者たちに衝撃が走りました。

まず結論から言うと、9月のニュースでフランクフルトの店舗は存続されることになりました。当初は「閉店セール」として始まったのですが、今は店がなくならない事になったのでフランクフルト住民はホッとしています(今の所)。

■カールシュタットの「閉店セール」へ行ってきた

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夏のセールのタイミング頃から「閉店セール」が始まり、当初は本当に閉店なのだと思っていた筆者。店舗内の全てが割引という話を聞いていて気になってはいたので、9月に入る頃に初めて行ってみました。店内はもちろん買い物客は全員マスク着用厳守。

1階は化粧品や靴下、時計、ジュエリーなどがあるのですが、週末だったからでしょうか。やはり割引になった商品を求める人であふれていました。目当ての物を見つけてレジへ行こうとすると結構な列です。

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化粧品や香水もどのブランドも全て割引だったのですが、私が行った時期にはもうほとんど人気商品の物は売れていたようで、ご覧の通り空っぽの棚も。

■人気商品やお目当ての物はあっという間に棚から消滅

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物によりますが、表示のセール価格からさらに20%や半額など、いつものセールより大幅値下げの様子。見る物全てに「更に割引!」と表示があると、私もついつい買わなくても良いはずの物を物色し始める始末(笑)。

キッチン用品をいくつか買いたいと思っていたので、キッチン用品売り場へ。やはり、有名メーカーなど人気商品は軒並み売り切れでした。

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このフロアのレジは更に混み合っていました。みんなマスク着用はしていますが、結構な密。あまりに待ち時間が長そうだと別のレジへ行きたいのですが、1フロアに1箇所程度しかレジが集まっている場所はないので他のフロアへ行って会計する人も。結局長蛇の列に圧倒されて、人が少ない平日に再訪しました。

ちなみに、最低限のスタッフを置いているせいか私が行ったときたまたまだったのか、ほとんどの売り場では買い物客を案内するような人は見かけず、皆宝探しのように自分で商品の中から目当ての物を探しているようでした。レジの店員さんもひっきりなしに来るお客さん対応で忙しそうでした。

■2020年に閉店にはならなくなったフランクフルト店

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セールに行った当初はフランクフルト店が閉まる予定とされていた時期だったので、営業について聞いてみると店員さんも「10月末まで」と言っていました。

良い品がお得に買えたのは嬉しかったのですが、400人規模の雇用に影響があると聞いて複雑な気持ちに。カールシュタットの店員も路上でデモを起こすなど雇用を守るように訴えていました。

そうして後日事態は一転。閉店とされていたフランクフルトのカールシュタットは、2025年まで経営を存続できるようになったのです。このニュースには筆者を含めフランクフルト在住のカールシュタット利用者は安堵したものの、スタッフたちは今後本当に大丈夫かどうか不安な気持ちを抱えています。

早くコロナが収束して2025年までとは言わずこのままずっとフランクフルトに残って欲しいと願っています。

■Karstadt Frankfurt

・住所: Zeil 90, 60313 Frankfurt am Main

筆者

フランクフルト特派員

ユウコフランクフルト

フランクフルト在住グラフィックデザイナー。ドイツ旅行やドイツ生活に役立つ情報を発信中。

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