この二台の車の間に流れるのは、123年の歳月

公開日 : 2011年11月06日
最終更新 :
筆者 : 柴山 香
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ほぼあり得ない暖かさの11月。

例年同時期には閑散としているストリートカフェも日中は満席御礼で、外売りのアイススタンドには行列が出来、強気なTシャツ姿も相変わらず目につきます。

本日の画像は、市中で開催されていたベンツ社の青空展示会の模様。

画像向かって左の車は、カール・ベンツが1886年に開発した、世界初のガソリン三輪車。そして、そのすぐ横に並ぶシルバーのスポーツカーは、同じくベンツ社が誇る最新の「SLS AMG」(←実は、車名は息子に教えてもらった;;)。左右のドアが、翼のごとく上部に開く雄姿が、ファンにはたまらないのだとか。そう言えば、私の日本語講座にも、「SLS AMGが買えるようになるまで、ひたすら貯金するっ!」と目を輝かせていた受講生がいましたっけ。

画像左のベンツ三輪車の最高時速が12kmだったのに比して、 2009年のモーターショーで世界初お目見えしたSLSの方は317kmだから、305kmの進歩。この間にかかった月日は、123年間。

123年間と聞いてすぐさま思い出したのが、長寿日本一(120歳)の記録を持つ泉重千代さん。泉さんが乳飲み子だった頃には、ガソリン三輪車がガタゴトいわせて走っていたのに、泉さんの晩年には、SLS AMGが、300kmを超す速度で疾走していた。そんな時間的感覚になるのですね。

そう考えると、一体全体、泉さんが生きられた年月が長かったのか、技術の進歩がすさまじかったのか、どちらがどちらか判らなくなりそうですが、どちらもお見事な人間のしわざ、ということで。

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