ハーメルンの笛吹き男の伝説 〜 725年祭

公開日 : 2009年06月19日
最終更新 :
筆者 : 柴山 香

その "謎の事件" の舞台は1284年のハーメルン。

当時のハーメルンは、町中に出没するネズミの被害に四苦八苦していました。

そんなある日、カラフルな上着をまとった謎の男がふらりと町に現れ、「報酬と引き換えに、ネズミを退治いたしましょう。」と申し出ます。市民らは大喜びで、その男にネズミ退治を依頼します。

男は首尾よくネズミ退治に成功。ところが、市民は報酬支払いの約束を守りませんでした。自らの功労に対する報酬未払いに立腹した男は、その仕返しとして、130人ものハーメルンの子どもたちを笛の音で誘い出し、山奥へ連れ去ってしまいました。その後、子どもたちとその男が町に戻ることは、ついにありませんでした....というミステリアスな出来事です。

グリム童話にも収められている、この「ハーメルンの笛吹き男(ハーメルンのネズミ捕り男)」で有名なハーメルンが、今年、「ネズミ捕り男〜725記念年」を迎えてにぎわっています。今年一年を通して、「笛吹き男」ゆかりのイベントが続々登場する上、限定記念グッズも発売されるなど、町中がお祭りムードに包まれています。

来たる6月19〜21日には、ハーメルンで「第29回・ニーダーザクセン州の日」が開催されることになっており(ニーダーザクセン州は、ドイツの州名。州都ハノーファー)、開催地のハーメルンには、実に30万人もの人出が予想されているとのこと。人口5万8千人ほどのハーメルンに、30万人もの来場者〜? なにやら記録的づくめのイベントになりそうです。

ハーメルンでは、毎年5月半ば〜9月半ばごろまで上演される、「ネズミ捕り男」の野外劇がたいへんな人気ですが、「ニーダーザクセン州の日」期間中には、その野外劇上演ももちろん予定されています。

日本人観光客にすっかりおなじみの「ドイツ・メルヘン街道」。これは、グリム兄弟ゆかりのハーナウから、北ドイツのブレーメンへと続く観光ルートですが、この街道の中のハイライトとしても、ハーメルンは抜群の人気を誇ります。

ハーメルン博物館、結婚式の家など、メルヘン色に染まる名所も多いハーメルン。

ランチタイムに郷土料理レストランに足を運んだら、ネズミのシッポのフランベ料理も、ぜひお忘れなく!

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