桜舞うドイツで入学式 〜 カールスルーエ日本語学校
ドイツ南西部の黒い森地方にある学生の町カールスルーエ。
旧市街の中心にあるカールスルーエ城を要として、道路が扇子(せんす)状に広がっていることから、「扇子の町」という、どことなく東洋文化を連想させるようなニックネームを持つ町です。
総合大学、音楽大学、教育大学、造形大学、さらにヨーロピアン・スクール(下記*印)も擁する学生の町にふさわしく、カールスルーエには日本語学校も存在しています。
その名も「公益法人 カールスルーエ日本語学校(ドイツ語では、Japanische Schule Karlsruhe e.V.)」。全日制の日本人学校ではなく、毎週一回午後、地元ギムナジウムの教室を借りて授業を行なっている日本語学校です。
生徒数わずか8名、教員1名という構成で「カールスルーエ日本語教室」としてスタートを切ったのは2003年の春のこと。その後、年を追うごとに生徒数は増加の一途をたどり、創立6年目の今年4月には、6名の専任教諭のもと、幼稚園児から小学校6年生まで40名以上の生徒が在籍するほどの規模に成長を遂げました。
先ごろ開催された2009年度の入学式でも、白や赤の桜の花飾りを胸につけた新入生たちが、ひとりひとり先生から名前を呼ばれ、「はい!」と誇らしげに手を挙げる姿が印象的でした。
生徒の大半は、父親か母親(または両親)が日本人であり、日常生活の中で日本語を見聞きするチャンスはありますが、日本独自の文化や風習に触れる機会は皆無に等しいもの。そこで、カールスルーエ日本語学校では、お正月や七夕、運動会といった、日本でおなじみの学校行事を定期的に開催することで、教室の外でも、生徒たちに日本らしさを伝える努力をしています。
はるかドイツの地で一生懸命日本語を学ぶ子どもたちに、日本からもぜひ大きなエールを送っていただきけたらと思います。
本日の画像:
新入生も、新任の先生方も、みんなピカピカの笑顔で入学式。
セレモニーの締めくくりには、ディズニーでおなじみの「小さな世界」を
元気に日本語で大合唱しました。
(本日の画像は、カールスルーエ日本語学校より快くご提供いただきました)
*印について:
本ブログ更新当初、「インターナショナルスクール」という表現を使いましたが、正確には「ヨーロピアンスクール」です。お詫びの上、訂正いたします。(ご指摘下さいましたShukoさん、どうもありがとうございました!)
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