中世のフレスコ画とローマ遺跡が残るレストラン

公開日 : 2022年05月21日
最終更新 :
筆者 : 白崎和恵

フィレンツェを訪れて食べるのが、名物のフィレンツェ風Tボーンステーキ、トリッパやランプレドットを始め、生ハムやチーズといった料理が多いですが、お魚も食べたいという人にもリーズナブルに気軽に入れるおすすめのレストランを紹介します。

Fishing Labというこのレストランは、私のお気に入りのうちのひとつです。

メニューも豊富で、トラディショナルな料理、生牡蠣や握り寿司やタルタル(生のお魚や肉をみじん切りにした料理)、魚のフライもの、魚介類のスープなど、毎回どれを頼むか迷ってしまいます。

握り寿司プレート 握り寿司はひとつから頼めます。

握り寿司プレート.jpeg

カチュッコ(魚介のスープ)は2名以上でオーダーできます。

カチュッコ.jpeg

こちらは洋梨とリコッタのケーキのハーフサイズ。見た目もアート!

デザートは、長細いブロック形状で、サイズが2種あります。

リンゴットデザート.jpeg

そしてこのレストランには食べる・飲む以外のお楽しみが!

天井フレスコ.jpeg

レストランの壁と天井に残るフレスコ画は13世紀のもの。13世紀中ごろから16世紀まで裁判官と公証人のギルド(職人組合)の建物だったからです。

そのフレスコ画のなかに、イタリア語の父とも呼ばれ、「神曲」の作者として知られる有名な詩人ダンテ・アリギエリの横顔が描かれています。

ダンテ.jpeg

このフレスコ画は、ダンテの一番古い肖像画とされ、たいていダンテの肖像画の多くは鷲鼻で描かれていますが、鷲鼻ではなく気難しそうな険しい顔でないので、非常にユニークで貴重です。

地下階もローマ時代(一世紀ごろ)に羊毛を染色していた場所であり、考古学発掘された遺跡が見られるようになっています。

2階部分の天井と壁フレスコ画、地下階の考古学ローマ遺跡も含めてレストランになっていますので、飲食する空間と分けられておらず、偉大な過去と現在が一緒になったそんな贅沢な空間で食事ができるのです。とてもすてきだとは思いませんか?

◼️Fishing Lab

・住所: Via del Proconsolo, 16r, 50122 Firenze FI

・営業時間: 12:00〜14:30、19:00〜23:00(火曜定休)

筆者

イタリア特派員

白崎和恵

名古屋出身。フィレンツェ公認観光ガイド。芸術・歴史文化・グルメ情報、旅行や長期滞在のヒントになるような話題をお届けしていきます。

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