【新型コロナウイルス情報】驚き!?アラブ首長国連邦の日常(1/3)

公開日 : 2020年03月29日
最終更新 :
筆者 : Dobami

今週は、日々50〜100人弱の単位で感染者が増えるようになったUAE(アラブ首長国連邦)です。日本では新型コロナウイルス対策の"引き締め直し"を行う、そんな雰囲気がありますが、UAEの生活はどのようなものでしょう。多民族国家のUAEならではのUAEらしさも見え、おもしろいかも!?

それでは、記事を2本に分けて紹介します!

■空港

これまでの記事で紹介したとおり、現在、すべてのフライトが停止しており出入国はできません。世界一のハブ空港といわれるドバイ国際空港ですから、ここを閉められるか否かは、他国に対しても効果が大きかったのでは!?

とある日の18時に「明後日から全便運休!」と歴史的な決定を下したかと思えば、20時に「やっぱり、どこどこ(日本線含む)は国境封鎖まで運航します!」と前言撤回。な〜んだ、と焦って予約を取り直さずに眠りについた人も多いでしょう。特に在住邦人にとってはちょうどいま本帰国の時期ですから。しかし翌朝目が覚めると、新聞には、「やっぱり全便運休!!!」の文字が。おいおいおいおいおい......UAE、見切り発車多めです。いや、これもなにかの作戦と思う方がいいのでしょうか?

■2週間待機

2週間待機の指示を受けている人たちもいます。違反者は順調に逮捕されているとのこと......

■外出規制

不要不急な外出は自粛するよう通達がされています。私は観光客も在住者も多いにぎやかな地区に住んでいますが、なんと、ほぼ誰も歩いていません。セキュリティやデリバリーなど、よしとされている職種の人々が往来している程度で、散歩やお出かけで出歩く人はほぼいませんね。町なかに警察官がパトロールしています。病院においても、生命に関わる施術以外は保留にされているところもあります。この自粛モードの徹底ぶりはきっと、次回に紹介する罰則にあるのかも!?

※「不要不急な外出」を「不要不急でない外出」と誤字がありましたので訂正しました 3月30日

(参考:パトロール中の警察官に「YES!YOU!!!」とお叱りをうける歩行者。Dubai Police call on public to stay home

■電話からお叱りが......

驚くことに、自宅外(たとえば職場)から携帯電話で電話をかけると「家にいなさい!」と自動音声で注意喚起を受けます。家から電話をかけるとそれはありません。ドバイでは、携帯電話の通信内容は監視されている......と聞くけれど......すごいですよね。恐るべし、ドバイです。下手なことは言えないし送信できないし、ここにも書けませんね......

■スーパーと薬局以外は閉まっています

本気で閉まっています。テーマパークや大きな公園やショッピングモールはもちろんのこと、いわゆる「◯丁目の公園」というような近所の小さな公園も公共ビーチも、バリケードが張られ閉まっています。辛うじて道は歩けますがほぼ誰も歩いていません。レストランはデリバリーで対応しています。

■スーパーの在庫状況

IMG_0090_2.jpg

比較的潤っています。強いて言うなら、パスタとトマトソースがなくなりがち!?(外出自粛中につき、これしか写真がありません......)

あくまで私の考えですが、自国の「実際は在庫があるのに特定の日に買いだめしちゃう騒動」を各々がニュースで見ているから、反面教師となって落ち着いているのかなと思うこともあります。そして、メディアが「◯◯が品薄になってきている、買いだめが流行っている」といった、逆に不安を煽る報道をしません。自分で考えて、自分が今だと思ったタイミングで買い出しができているように思います。それに加えて、スーパーの食材を配達注文する文化が発達していることも、スーパーにお客さんが殺到しないひとつの理由ですね。日本でも感染を恐れるなら、オンラインで注文(できる人は)したらいいと思います。

とはいえ、買いだめ騒動がまったくないわけではないです。「今日の20時から3日間外出禁止!違反者は罰金か牢屋!」と発令された昨夕はさすがにスーパーに人が殺到しました。これはさすがにUAEの発令がいきなりすぎたかと思います......まあUAEあるあるですけど。学校休校も「明日から!」でしたから。

しかし驚いたことに(もはやこの手の方向転換は驚きませんが)、22時頃になって、「やっぱり、外出禁止は深夜だけ。日中は自粛で。」としれっと前言撤回。みんながずっこけたのも(いや、腹が立った人も多いことでしょう)、UAEあるあるということで......

長くなりましたので、そのほかの内容、学校や仕事の状況、驚きの罰則やドバイのシンボルマーク「Burj Khalifa」のいまなど、他民族国家ならではのネタは次回に!

(パート2に続く......)

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