UAEの香り文化
ドバイでは"香り"はとても大切な文化です。
現地人は特にインセンス、香水、24時間365日香りに包まれているといっても過言ではありません。
そこで今回は日常的に焚かれているインセンスについてご紹介させて頂きます。
種類はフランキンセンス(乳香)、アンバー、OUD(ウード)などの中東地域やインドで採れるものが主流です。
街中のショッピングモール、レストラン、各家庭、至る所で焚かれています。
スーク(市場)では特に妖しい雰囲気と、インセンスの魅惑的な香りと煙に誘われ不思議な感覚に陥ってしまいます。
特に人気の乳香は、東アフリカ、南アラビア原産の樹液の塊で、甘く神聖な香りがします。
東方の賢者が金、没薬とともに乳香をイエス・キリストに捧げた、エジプトのミイラの埋葬など宗教で
神に捧げるものとされ神聖な存在として有名です。
また昔では、砂漠でのお風呂がない生活において消臭としても、中東で重宝されてきました。
ドバイで街を歩いていると民族衣装の老若男女からほんのりと乳香の香りが漂ってきます。
彼らの日常的な使い方の一つとして、インセンスを炊いて、その上に民族衣装を数時間置き、
服に香りを染み込ませるという方法があります。
また、彼らにとっては生まれた時から毎日嗅いでいる香りの乳香は、微少な違いもかぎ分けられるそう。
その為より良い乳香を選ぶことで、地位、個性、センスの表現をするそうです。
ゆっくりペースで優雅なアラブ人。その背景には香りという文化を愛する、奥深い心があるのかもしれません。
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