【最終回】デリーで食べる各州の味・ご当地食堂めぐり⑦~アッサム州~
カテゴリー:レストラン・料理・食材 投稿日:2017年1月31日
これまでインド/デリー特派員ブログnokの記事を読んでくださったみなさま、本当にありがとうございました。日本に帰国することになり、今回の記事が最後となります。最後のテーマについて悩んだのですが、個人的に一番気に入っていたシリーズ「ご当地食堂めぐり」を書きたいと思います。
今回の舞台はアッサム州。ニューデリーの大使館・官庁街、Chanakyapuri(チャナキャプリ)の一角に、「Assam Bhawan」(アッサム・バワン)というアッサム州政府のデリー庁舎があります。
この庁舎の地下にレストラン「Jakoi」があります。庁舎の正面入口からでも、庁舎右側の側道からでも入れます。(↓側道側の凝った入口とテラス席)
本場、アッサム州にある有名レストランの姉妹店で、値段は他の州政府食堂に比べて高めです。でも、味は超本格派。お気に入りの店で、何度も行っています。いつもガラガラで、撤退しやしないかと心配しています・・・。そして店内が暗い・・・。
ターリー(定食)は3種類。イチオシ、Parampara Thaali(パランパラー・ターリー、「伝統的な定食」という意味)、475ルピー(約800円)は、アッサム名物のダックカレー、魚カレー、蒸し魚が一度に食べられる贅沢なメニュー。副菜もアッサム州独自の料理が盛りだくさん。
Non Vegetarian Thaali(325ルピー、約550円)は、チキンカレーと魚カレーがメイン。
Vegetarian Thaali(275ルピー、約450円)は、メインを珍しい豆のカレーかパニール(カッテージチーズ)のカレーから選べます。
ここのターリーは、塩加減が絶妙です。それぞれの肉は柔らか、魚は川のものですが臭みはなく淡白で、日本人の口にもきっと合うのではないかと思います。副菜の定番、ダール(豆カレー)もとろとろです。マスタードオイルを多用しているのが特徴です。Parampara Thaaliは、伝統的なデザートもついています。ポン菓子のようなものをはちみつとコンデンスミルクと混ぜて食べます。初めての味・・・、思ったよりサッパリしていました。
いつも選ぶのが面倒で、ついターリーを頼んでしまうのですが、たまには別のものを、と思い、単品メニューのKoloh Chiken&Koloh Pulao(コローチキン&コロープラオ、「コロー」の意味は分からず)、450ルピー(約760円)をオーダーしてみました。インド風チキンピラフをイメージしていたのですが、運ばれてきたのは、壺2つ。ひとつにはチキンカレーが、もうひとつにはプラーオ(ピラフ)が入っています。チキンとプラーオが別々に出てくるとは予想していませんでした。
これが、もう絶品。ごはんの硬さ、味付け、チキンカレーとの相性が素晴らしい!香菜やスパイスが豊富に使われているのだと思いますが、決してけんかすることなくなじんでいるのです。
食後にはアッサムティー(カップ35ルピー・約60円、ポット100ルピー・約170円)を。一瞬、「コーヒーと間違えられたのだろうか」「あるいは、濃くて渋すぎるのではないか」と心配したのですが、飲んでみると、正真正銘の紅茶でした。まったく苦くも渋くもなくておいしかったです。最後にお気に入りのレストランを紹介できてよかったです。
*****Jakoi(Assam Bhawan restaurant)*****
住所:Assam Bhawan, 1 Sardar Patel Marg, Chanakyapuri, NewDelhi, 110021
電話:+91-11-2410-8605
営業時間:11:30~15:30、19:00~22:30
※2年あまりの間、本当にありがとうございました。