【注意】ビザ・オン・アライバル制度が復活!インドビザ取得方法は3種類に。
以前、インド入国にあたり、到着時申請型のビザ・オン・アライバル制度が終了し、事前申請型(4日前までに)の制度が始まった、ということをお知らせしました。→こちら
事前申請型を、不便と感じる日本人の要望が届いたのか、インド政府が、事前申請型の制度に加え、日本のパスポート所持者のみを対象に、到着時申請&取得型のビザ・オン・アライバル制度を2016年3月1日から再開しました。
これで、インド入国にあたってのビザ取得システムとしては、①出発前に東京か大阪の申請センターで申請&取得("regular visa") ②出発前にウェブサイトで申請&取得("e-Tourist Visa") ③到着時に申請&取得("Visa-on-Arrival")の3種類が併用されることになります。
今回は、新たに始まった『③到着時に申請&取得("Visa-on-Arrival")』について、インド内務省、インド入国管理局、在東京インド大使館のインド政府3機関の公式サイトから抜粋した内容をお知らせします(それぞれのリンクはこのページの下にまとめています)。
【到着時の申請にあたり、事前に用意しておくもの】
▼申請書
※↑インド入国管理局の公式ウェブサイトよりダウンロード可能。インド行きの飛行機内でも入手可能
【ビザ料金】
▼2000ルピー(約3340円)。外国通貨でも可能
※ちなみに、ビザセンターで取得すると1890円、ウェブで事前申請する"e-Tourist Visa"は60米ドル(約6760円)です。
【主な申請条件(すべて満たす必要)】
▼入国目的がビジネスや観光、会議への出席や医療目的で、滞在期間が30日を越えない人
▼有効期限が6か月以上のパスポートを所持している人
▼インドに住居を持っていない人
▼インドで働いていない人
▼安定した財政状況にある人(帰国便のチケットの提示などを求められる場合がある)
※パスポートの有効期限が6か月以上残っているかは見落としがち。チェックをお忘れなく!
【申請&取得できる空港】
▼デリー、ムンバイ、チェンナイ、コルカタ、ベンガルール、ハイダラーバードの6空港のみ(今後増える可能性あり)
【申請の流れ】
①申請書をあらかじめダウンロードするか(申請書(pdf))、インド行きの飛行機内で受け取って記入
②空港の「Visa Counter」(ビザカウンター)へ。申請書に"SCRUNTINIZED"(検査済み)スタンプを押してもらった上で、ビザ料金(2000ルピー/外貨も可能)を払う
③「Immigration Counter」(入国管理カウンター)へ移動。今度はパスポートにビザのスタンプが押される
【注意事項】
▼ビザの延長は不可能
▼1年に何回まで申請できるかの回数制限は現在のところ定められていない
※回数制限ですが、インド内務省が2/22に出した文書では「1年間に2回まで」といったん発表されましたが、2/26の文書でこの制限を「削除する」と改訂されました。
数か月も経てば、スムーズに進むでしょうが、今はまだ慣れていない係官が多いことが予想されます。日本→インド直行便を利用する場合はまだしも、中国や東南アジアなどを経由してインド入りする場合は特に、空港での手続きに時間がかかることを覚悟しておいたほうがよさそうです。
今回の新制度、去年12月に安倍総理がインドを訪問し、モディ首相との首脳会談で交わした共同声明に基づいて始まりました。外務省のサイトで、44項目からなる声明全文を確認してみると、→共同声明全文(外務省サイトより)、話題となった新幹線や原子力の項目に混じって、「29 両首脳は,両国国民間の交流を促進することの重要性を認識し,両国国民のため,ビザの手続きを一層簡素化することの重要性を強調した。」という項目があります。この一文が根拠となり、こうもビザ制度が変わるのですね。興味深い! ちなみに、この一文を受け、日本を訪問するインド人向けのビザ条件も多少緩和されているようです。→インド人向けビザの緩和について(外務省サイトより)
長くなってしまいましたが、2016年3月1日より導入された到着時申請&取得("Visa-on-Arrival")型のビザについてのお知らせでした。インドのビザ規定は頻繁に変更されます。ここに書いたことも変わる可能性がありますので、インド内務省のサイトを見たり、東京のインド大使館に電話したりして最新情報を確認することをおすすめします。
~参考となるウェブサイト~
①インド内務省(英語)
(↑2/22発表。条件や申請の流れについて詳しく書かれている)
(↑2/26発表。2/22発表の文書の「1年に2回までの申請制限」を「delete」(削除する)ことを発表した文書)
(↑「新着情報」を知らせるページ。ここに最新情報がアップされていく)
②在東京インド大使館(日本語)
(↑2/22のインド内務省発表の文書を日本語訳したもの)
③インド入国管理局(英語)
(↑現段階で唯一、鮮明な申請書をダウンロードできる公式サイトとみられる)
【記載内容について】
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