【注意】ビザ・オン・アライバル制度の変更

公開日 : 2015年01月18日
最終更新 :
筆者 : nok

インド入国には、目的に応じたビザが必要なので、出発前に、東京か大阪の申請センターで手続きする方が多いと思います。ただし、観光目的の場合のみ「ビザ・オン・アライバル」制度も認められています。事前にビザを取得していなくても、インドの空港到着時に申請してすぐに取得できる制度で、日本など12か国の国民が対象でした。

ところが、インド政府は昨年、突然、従来の到着時申請型のビザ・オン・アライバルを終了し、事前申請型の制度を始めると発表しました。これまでは、空港到着時にその場で申請すればすぐにビザを受け取ることができたのですが、変更後は、インド入国の4日前までにウェブサイトを通じて申請しなくてはならなくなりました。対象は、従来の12か国から43か国に拡大しています。

新たな制度は、昨年(2014年)11月27日に始まりました。ただ、制度変更の発表が急だったこともあり、今月26日(2015年1月26日)までは、従来の「ビザ・オン・アライバル」も継続されています。とはいえ、今月27日以降は、必ず事前のウェブ申請が必須となりますので、お気をつけください。

以下、インド政府のウェブサイトから抜粋した新制度の概要です。

▼申請手続きを行うサイト

   (左上の『Visa On Arrival Application』をクリック)

▼申請期限           

   インド入国の最低4日前まで(30日前から申請可)

▼申請料

   60米ドル(ウェブサイト上でカード決済。返金不可)

▼申請条件

   目的が30日以内の「観光」「短期商用」「病気治療」

   パスポートの有効期間が6か月以上残っている

   出国便の航空券を持っている

▼このビザで入国できる空港

   デリー、ムンバイ、チェンナイ、コルカタ、ハイデラバード、ベンガルール、トリヴァンドラム、

   コーチン、ゴアの9国際空港

▼申請の流れ       

   ①上記サイトで必要事項を入力

   ②写真とパスポートのコピーをアップロード

   ③申請料をオンラインで支払う

   ④72時間以内に送られてくるメールを印刷して出発

▼注意           

   ビザの延長は不可能

   1年に2回までしか申請できない

VISA1.jpg

(←申請手続きの最初のページ)

ここからは余談なのですが、実はこの制度変更のゴタゴタに新年早々巻き込まれることに。

元日の午前4時半、携帯電話が鳴りました。スリランカ・コロンボの空港からムンバイに向かおうとしている友人でした。この時点では、旧制度も継続していたため、友人はムンバイの空港到着時にビザ申請する予定でした。しかし、航空会社のチェックインカウンターの担当者は、「旧制度は終わったから、ビザのないあなたには航空券を発給できない」の一点張り。途方に暮れた友人が泣きついてきたのです。そのとき私は、旧制度も一定期間継続されると知っていたのですが、1週間前の情報だったので、「急きょ終わってしまったのだろうか」と不安になってきました。あわててパソコンを立ち上げ、インド政府のホームページをチェックしたのですが、新制度の説明ばかりで旧制度継続の詳しい情報を見つけることができません。「このままでは、友人が新年早々コロンボで足止めを食らってしまう!!」。とにかく可能性にかけようと、政府サイトの左下に載っていた「Help Desk Information」に電話してみました。元日の朝4時半に対応してくれるのか不安でしたが、意外にもすぐにつながりました。旧制度の継続についてたずねると、「1月27日までは続いているので、あなたの友人は大丈夫でしょう」という一言。全身の力が抜けました。その後、コロンボの航空会社の担当者に電話で状況を説明したところ、航空会社側でもようやく(!)ムンバイの支店に確認を取ってくれることになり、無事、友人はチケットを受け取ることができたのでした。もちろん、ムンバイでも何の問題もなくビザを取得することができました。

VISA2.jpg

(←ビザについての説明と『ヘルプデスク』の電話番号)

1月27日以降は、旧制度はなくなるので、上記のような混乱は起きないと思いますが、インドのビザ規定は頻繁に変更されることがあります。インド政府やビザ申請センターのウェブサイトなどで最新情報を確認し、十分に余裕を持って申請することが大切かと思います。

~参考となるウェブサイト~

▼インド内務省による新ビザについてのサイト

▼東京インドビザ申請センター

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