自分探しのひとり旅④

公開日 : 2012年11月06日
最終更新 :

 昨年オープンしたばかりの、黄金寺院の前にあるホテルでは朝食がつきません。そのため、近所でカフェでもないかと探しましたら大ブレックファーストがありますよーという大きな看板を見つけました。

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 さっそくジャムなしのバター付きトースト&コーヒーを取る事にしました。

時間に束縛されないので、むしろ食事なしのほうが気楽です。

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 ややもすると、寺院のスタッフたちが休憩中らしくてやってきました。中々ハンサムなシークの人がいて、21歳くらいに見えたので話しかけると当たりでした。他にも24歳の年齢をあてて我ながりビックリでした。そりゃそうだ!自分の子どもたちくらいの年齢なんですからね?

 「あなたはリッチですか?」

開口一番に質問されて少々驚いたものの

「経済的にはリッチかもしれません。

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でも最近精神的にプアーですね。お金って何とか頑張って稼ぐ事が可能だけど,精神的に貧しいのはカバーするのが大変な事です。色々あって、自分探しの旅に来た訳です。でもだんだん精神が癒されて行くのがわかりました。アムリトサルへ来た甲斐がありました」

と答えたら、ほーーっとため息をついていました。聖地を訪問して,哲学者になったか、自分?

 最近の多忙さと、体調が悪くて自分自身が壊れかけて行くのがわかった私は「苦しいときの神頼み」ではないにしろ、シーク教徒の友人の多くが、口を揃えて言っていたように,私もこの寺院へ来たら何とかなる!という予感を信じて来てみたのです。(予感が強いので飛行機も何回もキャンセル経験あり)

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 この選択は正解でした。異教徒の私がなぜか心底癒されて、自分自身の中で封じ込められてしまった大切なモノを取り戻せつつあるのですから。多分旅の終わる頃には全快とは言わなくてもとても良くなっていると信じたいものです。

 「毎日この時間に休憩に入るからお話しましょう」

と、笑顔でお別れしました。気持ちのいい人たちばかりに会うので、さすがにシーク教徒の街だけあるなと実感。サイクリキシャにも乗りました。オートリキシャにも乗りましたが、値段交渉で嫌な思いをすることもなく、全てが怖いように順調です。

 気持ちのよい光の下での朝食。すっかりハッピーモード全開で、1日のプランを練りもう1杯、コーヒーのあとチャイをお代わりしました。店の人も注文してから、たんねんに鍋でチャイを作るので美味しくて素晴らしいスタートが切れました。

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