賑やか、もしくはウルサイ?
私がまだ小さいころは、実家付近でも夕方になるとプ〜プ〜という豆腐屋のラッパの音が聞こえました。
それを聞くと、「あ、お豆腐買ってきて」と母に言われ、ボールや皿と小銭を持って、自転車であたりを流す豆腐やのおっちゃんをつかまえて豆腐を買ったもんです。
せいぜい20年くらい前まではまだ、夕方になると聞こえていました。なつかしいです。
最近は、軽トラのチャルメラすら、あまり聞かなくなりましたねぇ。
インドでは、流しの商売人だらけです。
朝は、サブジーワーラー(野菜屋)、ファルワーラー(果物屋)、カバリーワーラー(古新聞や瓶を買い取る人)、ナリワーラー(配管工事人)、などがそれぞれ何かを叫びながら自転車で住宅街を流しています。
その他、古い洋服や布キレをナベ類と交換してくれる人、観葉植物を売り歩く人、靴の修理人、などもいます。
夕方になるとまた、野菜売りの屋台が住宅街にやってきて、人々はバルコニーや窓から呼び止めてはその晩のおかず用の野菜を買うといった感じ。
ほかにも、夕方にはポップコーンワーラーが、ヘンな電子音楽みたいなのを鳴らしながらやってきたり、ちょっとした食べ物(アールーティーキーや、ボンベイのベールプーリー、パーニープーリーなど)を売る屋台が来たりします。
うちの近くにいつも来るアールーティーキー屋(揚げてつぶしたジャガイモにいろいろなものをかけて食べる)は、揚げ物用鍋を鉄のオタマでカンカンカンッと鳴らすのが合図。
これら、リヤカーや屋台を引きながら住宅街を流す商売人がひっきりなしにいるのがインドです。
本当にひっきりなし。
いずれインドを去ったあとには、豆腐やのおっちゃんのラッパのように、これらの声が懐かしくなるのかな?とも思うのですが、朝などはあまりにひっきりなしにあらゆる声がしているので、やはりウルサイです・・・。
日本にいる妹とスカイプをしていると、妹にもはっきりとこれらの声が聞こえるそうですよ。
風情といえば風情、騒音と思えば騒音です。
日本の新興住宅街のように人が住んでいるのかどうか疑わしいほど静まり返って生き物の体温すら感じないほど寒々しく、わずかな音でもすぐに苦情に発展するのもどうかと思うし、
インドのように、流しの商売人及び、その他あらゆる騒音(絶え間ないクラクション、工事、人間の騒ぎなど)が止むことがなく、真夜中まで大音量でパーティーなどを催したりと、「近所迷惑」の概念すらないらしいのもどうかと思うし・・・。
いずれにしろ、日本とインド、なんて両極端なんだろうと、いつも思ってばかりです。
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