インドの正月 ディワーリー祭
祭り大国インドでは、一年中さまざまなお祭りが行われていますが、その中でも、季節の節目を祝う代表的な祭りが2つあります。
ひとつは、日本の「春分の日」のような意味あいを持つホーリー祭。春(夏)の到来を祝う祭りです。
そしてもうひとつが、ディワーリー祭。こちらは、冬の到来を祝うお祭り。日本の立冬(りっとう)の日のような意味あいがあります。
今年のディワリ祭は11月9日でした。「今年は」と言いましたが、それはインドでは、祭事はすべて、太陰暦(月の暦)を使って日付が決定されるため、西洋カレンダー上では毎年、日にちが違うからです。
ディワーリー祭の日には、家々はみな、電飾やろうそくでキラキラに飾り立てられます。ちょうど、日本のクリスマスシーズンのように、そこら中で電飾が輝きます。
なぜならば冬というのは、日が短かく、暗くなるのが早いですよね。つまり、「夜の季節」です。夜は暗いので、光が必要です。光が恋しいです。
そういう意味を込めて、電飾やろうそくで家々を飾るのです。ですので、ディワーリー祭は別名「光の祭り」とも言われます。
ディワーリは「ディーパーワリー」と言われることも多いのですが、ディーパーワリー(Deepawali)のDeepの意味は、ともし火、炎、という意味なのです。
このお祭りで、特に崇められるのは女神のラクシュミーです。そして、家族でプージャ(お祈りの儀式)をしたあとに始まるのが、爆竹遊び!
この日は暗くなるころから、そこら中で爆竹と花火が鳴り響き、危険なほどです。大人も子供も、嬉々として爆竹を投げまくり、おおはしゃぎ。
100連発爆竹などがそこかしこではじけて、あたりは煙で真っ白。
蚊のシーズンなのに、この日だけは煙があたりに蔓延するため、蚊がいないんですよ。
ディワーリ祭は、大半のインド人にとっての正月のようなもの。この日から、インドの太陰暦では新年が始まるのです。
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