インドの正月 ディワーリー祭

公開日 : 2007年11月14日
最終更新 :
筆者 : 冬野 花

祭り大国インドでは、一年中さまざまなお祭りが行われていますが、その中でも、季節の節目を祝う代表的な祭りが2つあります。

ひとつは、日本の「春分の日」のような意味あいを持つホーリー祭。春(夏)の到来を祝う祭りです。

そしてもうひとつが、ディワーリー祭。こちらは、冬の到来を祝うお祭り。日本の立冬(りっとう)の日のような意味あいがあります。

今年のディワリ祭は11月9日でした。「今年は」と言いましたが、それはインドでは、祭事はすべて、太陰暦(月の暦)を使って日付が決定されるため、西洋カレンダー上では毎年、日にちが違うからです。

ディワーリー祭の日には、家々はみな、電飾やろうそくでキラキラに飾り立てられます。ちょうど、日本のクリスマスシーズンのように、そこら中で電飾が輝きます。

なぜならば冬というのは、日が短かく、暗くなるのが早いですよね。つまり、「夜の季節」です。夜は暗いので、光が必要です。光が恋しいです。

そういう意味を込めて、電飾やろうそくで家々を飾るのです。ですので、ディワーリー祭は別名「光の祭り」とも言われます。

ディワーリは「ディーパーワリー」と言われることも多いのですが、ディーパーワリー(Deepawali)のDeepの意味は、ともし火、炎、という意味なのです。

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このお祭りで、特に崇められるのは女神のラクシュミーです。そして、家族でプージャ(お祈りの儀式)をしたあとに始まるのが、爆竹遊び!

この日は暗くなるころから、そこら中で爆竹と花火が鳴り響き、危険なほどです。大人も子供も、嬉々として爆竹を投げまくり、おおはしゃぎ。

100連発爆竹などがそこかしこではじけて、あたりは煙で真っ白。

蚊のシーズンなのに、この日だけは煙があたりに蔓延するため、蚊がいないんですよ。

ディワーリ祭は、大半のインド人にとっての正月のようなもの。この日から、インドの太陰暦では新年が始まるのです。

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