蚊のシーズンの到来

公開日 : 2007年10月13日
最終更新 :
筆者 : 冬野 花

北インドは長〜くつらかった夏から、だんだん冬へ向かおうとしています。

といっても、日本の秋のような感じではありません。まだまだ日中は35度は普通にあり、日差しも強い。いまだに日傘に日焼け止めです。

それでも夜になると、薄いショールが必要になってくる季節まであと2週間くらいでしょうか。やっと、うだる暑さと天井で全速力で回るパンカー(扇風機)の風でよく眠れない季節から、スヤスヤ眠れる季節の足音が聞こえてきました。

北インドの冬は、本当に短いのですが、けっこう寒いんですよ。

ところで、この季節になると急激に増すのか蚊です。

北インドでは、なんと蚊は夏の風物ではなく、冬のもの。

3月くらいから9月までの間は、「暑すぎて」蚊がいないのです。特に、酷暑猛暑の5月や6月にはまったく見かけません。その間、絶滅しているわけではないだろうに、いったいどこに潜んでいるのか不思議ですが、とにかく、あのドライヤーのような熱風、放射能級の太陽光線の中では、蚊は活動できないらしいです。

それが10月に入ったころから、あれよあれよという間に出てくる出てくる。蚊が。

インドの家は造りが非常に雑で、そこら中にスキマがあります。窓もサッシではないため、ぴったりしまる事は稀。

その結果、家の中にもどうしても蚊が侵入。しかも不思議なことに、一匹殺すと、また一匹出てきて、その一匹を殺すとまた、次の一匹が出没。最近は毎晩、15〜20匹殺しているような有様です。

蚊に非常に刺されやすい体質の私は、この蚊のシーズンが本当に苦痛。

常に蚊におびえ、蚊を殺しまくり、手足や首の数箇所が痒く、掻いた痕でお肌が汚いんですから!!

また、デング熱などの、蚊を媒体とした感染症の心配もあります。

10月から2月までは、北インドを観光するにはベストシーズンですが、特に安宿では蚊に悩まされますので、旅行を計画している方は、キャンプ用の蚊取りマット(電池で動くタイプ)を持っていくことをお勧めします。

それを寝る時にベッドの端におけばかなり違いますよ。

もしもそれを持っていない場合は、宿の人に「モスキート・コイル」と言えば、くれる宿もけっこうあります。あの渦巻きの元祖蚊取り線香です。部屋が煙で満ちますが、蚊で眠れないよりはマシ。

「モスキート・コイル」で通じない場合は、「マッチャル ケリエ アガルバッティ ディジエ」と言えばいいと思います。マッチャルはヒンディー語で蚊、アガルバッティはヒンディー語で線香です。

観光の季節は蚊の季節の、北インドです。

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