クリシュナの誕生日 ジャナマーシュトミー

公開日 : 2007年09月07日
最終更新 :
筆者 : 冬野 花

 ヒンドゥー教には数え切れない程の神様がいます。そのうち最も人気がある主要な神様十数人にちなんだ各種お祭り及び、その他、クリスマスやムスリム(イスラム教徒)の各種お祭りなども加わり「一年中祭りばっかりやっている」という印象のインドです。

 今月の4日はジャナマーシュトミー(Janamashtami)のお祭りでした。インドでは宗教的な物事は全て、太陰暦によって日付が決定される為、西洋カレンダーでの日程は毎年違います。

ジャナマーシュトミーというのは、クリシュナ神の生誕を祝うもの。クリシュナというのは、インドで最も大人気の神様の一人で、ヴィシュヌ神の化身と言われています(←ヒンドゥー教では、神様が化身して他の姿をとったり、ひとつの神様に複数の名前があったりで、ややこしいですね)。

 描かれる時はいつも美青年、美少年で、そのため、私達の感覚からすると初めは「女性?」という印象。たいていは横笛が目印です。

 また、クリシュナはプレイボーイとしても有名で、行く先々で女性を魅了したと言われ、なんと一説には妻が1万6千人いたとか・・・。べ、べらぼうですね・・。そして、妻にはならなかったものの「クリシュナの最愛の恋人」という位置づけのラーダー(彼女は人妻だった)と一緒に描かれる事が多いです。

 ジャナマシュトミーの日は、子供達がクリシュナに扮装します。そして夜は、皆、家族とともに電飾でキラキラに飾り立てられたクリシュナを祭るお寺にお参りに行きます。

k.jpg

 この日、お寺にはたいていクリシュナにまつわるストーリーを説明した学芸会の手作りジオラマのようなものが設置されたりするのですが、それとともに必ずあるのが、赤ちゃんのクリシュナが乗っかったブランコ。これはこのお祭りの定番で、これを揺らすとご利益があるということで、みんな並んでまで揺らしにいきます。ブランコの先にヒモがついていて引っ張るだけなんですが・・。

なにはともあれ、祭りの国インドの、祭りがまたひとつ終わりました。

※お寺内の写真は昨今のテロの影響で警備が厳しく撮れませんでした。

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。