インドの英字新聞にも多用されるインドの数字の単位
最近はネットのおかげで、インドの雑誌や新聞の記事もそのまま読める時代です。インドはヒンディー語とともに英語も公用語としているだけあって、新聞や雑誌も英語が主流。
ですが、インド発の英語の記事をネットでそのまま読めるからといって、英語が得意な方でさえも「全く問題ない」というわけではないはず。
なぜならば、よく文中に現地の単語をそのまま使ったり(多くは斜体文字で表記される)する事も多いからです。そのような斜体での現地単語を多用した記事は非常に一般的で、インド人もしくは、インドに精通した人でないとよく理解できないと思われます。
その中でも筆頭に上がるのが、数字の単位でしょう。特に次に上げる2つの単位はインドに関わるのなら、知っておくに限ります。
★「Lakh(ラーク)」や「Crore(カロール)」って何の事?
「Lakh(ラーク)」や「Crore(カロール)」とは、数字の単位の名称です。
ヒンディー語では、千以降の数字の単位は、ゼロが2ケタ上がるごとに1単位あがります。
百(ソォー)、千(ハザール)と来たら、次の日本語の「万」にあたる単位はありません。「ダス・ハザール」つまり十千となります。ここまでは英語と同じですね。
ですが英語と同じなのはここまで。その後は、英語のように百千とはなりません。
インド独自の数え方、単位があります。
●LAKH(ラーク)・・・・10万(100,000)の事。
インド発の英文記事などで、「Rs. 〜lakh」(〜ラーク ルピー)と書かれているのをよく目にするかと思います。
1Lakhと言えば、10万(100,000)の事。
10Lakhと言えば、100万(1000,000)の事です。
●CRORE(カロール)・・・・1千万、10,000,000 の事。
これもインド発英文記事でしょっちゅう目にするかと思います。「C'rore」というような書き方の場合も多いです。発音は「クロア」などではなく、「カロール」。
1Croreと言えば、1千万(10,000,000)の事。
10Croreと言えば、1億(100,000,000)の事です。
ヒンディー語には「カロールパティ(Crorepati)」という言葉がありますが、これは日本語で「億万長者」、英語の「ミリオネア」に値する言葉。直訳すると「千万だんな」というような意味です。
インドにも、アメリカの「クイズ・ミリオネア」をマネした番組(日本ではみのもんたの)がありますが、その番組名も「Kaun Banega,Crorepati(カォン バネガ、カロールパティ)」(億万長者になるのは誰?)です。スタジオのデザインや番組の雰囲気までが「クイズ・ミリオネア」にそっくりです。
ラーク、カロールの後も、ゼロが2ケタづつ上がるに従って単位が変わっていきますが、それはもう一般的には目にする事はないかと思います。
インド、日本、英語、でそれぞれ数字の単位が違うのは、ただでさえレート換算でこんがらがる頭にとっては頭痛の種。
ましてや、英字新聞なのに単位だけは自国のものを使うなんて、弱い頭が更にこんがらがります。
だって、試しに日本に置き換えた場合に、英字新聞に「1ーMan-Yen」とか、「10OーOku-Yen」などと書くのと同じという事になりますよね。
インドに関しては、
・「千」以降はゼロ2桁につき、1単位上がる事。
・「ラーク」と「カロール」を知っておくだけで、ずいぶん違うと思います。
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