インドの英字新聞にも多用されるインドの数字の単位

公開日 : 2007年09月14日
最終更新 :
筆者 : 冬野 花

最近はネットのおかげで、インドの雑誌や新聞の記事もそのまま読める時代です。インドはヒンディー語とともに英語も公用語としているだけあって、新聞や雑誌も英語が主流。

ですが、インド発の英語の記事をネットでそのまま読めるからといって、英語が得意な方でさえも「全く問題ない」というわけではないはず。

なぜならば、よく文中に現地の単語をそのまま使ったり(多くは斜体文字で表記される)する事も多いからです。そのような斜体での現地単語を多用した記事は非常に一般的で、インド人もしくは、インドに精通した人でないとよく理解できないと思われます。

その中でも筆頭に上がるのが、数字の単位でしょう。特に次に上げる2つの単位はインドに関わるのなら、知っておくに限ります。

★「Lakh(ラーク)」や「Crore(カロール)」って何の事?

「Lakh(ラーク)」や「Crore(カロール)」とは、数字の単位の名称です。

ヒンディー語では、千以降の数字の単位は、ゼロが2ケタ上がるごとに1単位あがります。

百(ソォー)、千(ハザール)と来たら、次の日本語の「万」にあたる単位はありません。「ダス・ハザール」つまり十千となります。ここまでは英語と同じですね。

ですが英語と同じなのはここまで。その後は、英語のように百千とはなりません。

インド独自の数え方、単位があります。

●LAKH(ラーク)・・・・10万(100,000)の事。

インド発の英文記事などで、「Rs. 〜lakh」(〜ラーク ルピー)と書かれているのをよく目にするかと思います。

1Lakhと言えば、10万(100,000)の事。

10Lakhと言えば、100万(1000,000)の事です。

●CRORE(カロール)・・・・1千万、10,000,000 の事。

これもインド発英文記事でしょっちゅう目にするかと思います。「C'rore」というような書き方の場合も多いです。発音は「クロア」などではなく、「カロール」。

1Croreと言えば、1千万(10,000,000)の事。

10Croreと言えば、1億(100,000,000)の事です。

ヒンディー語には「カロールパティ(Crorepati)」という言葉がありますが、これは日本語で「億万長者」、英語の「ミリオネア」に値する言葉。直訳すると「千万だんな」というような意味です。

インドにも、アメリカの「クイズ・ミリオネア」をマネした番組(日本ではみのもんたの)がありますが、その番組名も「Kaun Banega,Crorepati(カォン バネガ、カロールパティ)」(億万長者になるのは誰?)です。スタジオのデザインや番組の雰囲気までが「クイズ・ミリオネア」にそっくりです。

ラーク、カロールの後も、ゼロが2ケタづつ上がるに従って単位が変わっていきますが、それはもう一般的には目にする事はないかと思います。

インド、日本、英語、でそれぞれ数字の単位が違うのは、ただでさえレート換算でこんがらがる頭にとっては頭痛の種。

ましてや、英字新聞なのに単位だけは自国のものを使うなんて、弱い頭が更にこんがらがります。

だって、試しに日本に置き換えた場合に、英字新聞に「1ーMan-Yen」とか、「10OーOku-Yen」などと書くのと同じという事になりますよね。

インドに関しては、

・「千」以降はゼロ2桁につき、1単位上がる事。

・「ラーク」と「カロール」を知っておくだけで、ずいぶん違うと思います。

suuji.jpg

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。