"デルフトの眺望"のすぐ近く!テラス席の眺めが抜群のカフェ「Huszár」

公開日 : 2021年07月20日
最終更新 :
筆者 : あお

こんにちは。デルフト特派員のあおです。

今回は、ボートテラスが最高に気持ちいいカフェ「Huszár」を紹介します。
駅からも近く、さらにフェルメールのあの名画を描いた場所からも近いので、事態が収束し、安心して旅行できるようになったらぜひ訪れてみてください。

ボートテラス席が気持ちいいカフェ「Huszár」

Huszárは、デルフセ・スヒー(Delftse Schie)という運河沿いに位置するカフェ・ブラッスリー。
デルフト駅からは南に歩いて5分ほどの距離で、駅から直接ロイヤルデルフトへ行く場合の通り道に面しています。

このカフェは、春から夏にかけて目の前の運河にボートテラスを浮かべるのですが、このボートテラス席がとても魅力的。
Delftse Schieは、コンテナ船が行き交うような大きな運河ですが、カフェの目の前はZuidkolkという小さな港のような場所なので、そこまで大きな波が立つこともありません。


開けた場所に浮かんでいるので、旧市街の運河に浮かぶボートテラスとは違った開放感を楽しむことができます。
周囲には、個人が所有しているクルーザーもたくさん停泊していて、本当にここだけ港町のような雰囲気を醸し出しています。
そんな港町のような雰囲気も手伝って、この店のテラス席はいつでも満席で、大人気です。

そしてこのカフェの目と鼻の先には、フェルメールの傑作「デルフトの眺望」が描かれたと言われる場所があります。このZuidkolkはデルフトの眺望の景色の一部でもあります。名画の風景に入り込めるというのも、贅沢な体験ですね。



私はよくランチやコーヒー休憩でこちらの店を利用しますが、地元の食材や地元店の製品を使った料理が楽しめるので、おすすめです。

下の写真は、オランダのランチメニューでよく見かけるクロケットのブローチェ。

サワードウは、以前も紹介したMeneer Leffer のものです。
クロケットのブローチェは、シンプルなわりに意外とおいしいので、オランダにいらした際はぜひ一度試してみてください。
そのほか、ランチメニューだとスープセットやトスティもおいしくておすすめです。


Huszárはボートテラスも最高ですが、店内も遊び心のあるおしゃれなインテリアで、広々として居心地がよく、秋冬でも十分楽しめます。
また、店内にもテラスにも子供の遊ぶスペース(砂場やブロックの玩具)を用意してくれているので、子供連れにもとっても優しいお店です。

カフェの入っている建物「BACINOL2」の豆知識

さて、Huszár の入っている建物は、実はnational monument (日本でいう国指定重要文化財?)で、歴史的・文化的にも価値があるそうです。


ここは、かつてロイヤルファクトリーF.W. Braatの本社でした。

F.W.braat社は、スチール窓など建築物に必要な鉄製品を製造する企業で、オランダ国内で最も有名な企業だったそうです。F.W. braat社が1932年にこの本社ビルを建てる際、メインの階段にハンガリー人の芸術家フィルモス・フサール(Vilmos Huszár)のデザインしたステンドグラス窓を取り付けたそうです。
F.W.Braat社は既にこの建物からは退居していますが、現在はカフェHuszár のほか、デザイン事務所や建築事務所、企業のオフィスなどが入っています。フサールデザインのステンドグラスが気になる方は下記ウェブサイトを見てみてくださいね。


参考URL: https://www.openmonumentendagdelft.nl/en/monuments/bacinol-2



芸術に造詣の深い方はピンと来るかもしれませんが、フィルモス・フサール(Vilmos Huszár)は、オランダの有名な芸術活動「デ・ステイル(De Stijl )」に属していた芸術家。カフェの名前は、彼の名前に由来しているそうです。

余談ですが、フサールをはじめとするデ・ステイル派の作品は、デン・ハーグ市立美術館 で多くの展示を見ることができます。市立美術館とは思えないほどオランダの芸術作品が充実しており、いち押しの美術館です。


一見いまどきのおしゃれなカフェですが、実は情報盛りだくさんなHuszár。
駅の近くで休憩場所をお探しの際に、おすすめのカフェです。

Huszár
住所
Hooikade 13, 2627 AB Delft

筆者

東京特派員

あお

東京らしい話題の場所からささやかな日常の風景まで、在住者目線で東京の姿をお届けしていきます。

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