【デルフト観光豆知識】散策をもっと楽しくしてくれるお役立ちアイテム

公開日 : 2021年04月27日
最終更新 :
筆者 : あお

気がつけば4月も最終週ですね。

デルフトでは木々の葉が芽吹きはじめ、旧市街には毎年恒例のフラワーポットも飾られ、いよいよベストシーズンを迎えつつあります。

新型コロナの規制は続いていますが、春になってからはデルフトでも地図を片手に散策を楽しむ人の姿をよく見かけるようになりました。建物内に入れなくても、町歩きだけで十分楽しめるのは、デルフト観光の魅力のひとつです。

今回は、そんなデルフト散策の豆知識をいくつか紹介します。事態収束後、デルフトを観光される際は、ぜひ参考にしてみてください。

デルフト散策のお役立ちアイテム

デルフトの町なかには、町歩きをよりいっそう楽しめるようにさまざまなお役立ちアイテムが設置されています。すべて無料なので、気軽に利用できるのがうれしいポイントです。

■無料の観光マップ発行機

デルフトの旧市街には、観光マップ(無料)の発行機があちこちに設置されています。
この発行機の使い方はとても簡単。機械の横についているレバーをグイっと引けば、下からマップが出てきます。

写真は表紙ですが、中身は無料にしてはけっこうしっかりしたマップです。いまやスマートフォンの地図が主流の世の中ですが、充電や通信料を温存したい状況もありますよね。そんなとき、こうして気楽に使えるマップが1枚あると安心です。

■デルフト焼きの道しるべ

デルフト旧市街の石畳の道を注意深く歩いてみると、デルフト焼きのタイルがところどころに紛れ込んでいることに気がつきます。

これは、アーティストChristina Linaris-Coridou の作品で、ロイヤル・デルフトの工房で焼かれたれっきとしたデルフト焼きです。
旧市街を中心に300個埋められているのですが、過去に行われたイベントの名残なのだそうです。
このタイルをたどっていくと、当時設定されたさまざまな目的地に行き着きますが、その中にはロイヤル・デルフトや旧教会といった観光名所も含まれています。
足元にこのタイルが現れたら、近くに何かがある証拠! ぜひ試しにたどってみてください。


参考記事:"Delftse mysteries: Wat doen die wit met blauwe klinkers in de binnenstad?" -In de buurt Delft, September 2019

■フェルメール・キューブ

デルフトといえば、画家フェルメール。旧市街には、フェルメールゆかりのスポットが数多く存在します。
フェルメール・キューブは、そうしたフェルメールの足跡をたどるためのアイテムで、旧市街内に6ヵ所設置されています。

観光案内所などで買える有料マップと照らし合わせながら巡れるようになっていますが、マップなしでもキューブを見ること自体は可能です。
キューブは単なる目印ではなく、フェルメールの生涯や作品に関する情報が書かれていて、フェルメールへの理解を深めるのに一役買ってくれます。

(※フェルメール・キューブは、オランダ語、英語、ドイツ語、フランス語、中国語の表記のみ。日本語表記はありません)

参照:デルフト観光ウェブサイト

■過去の景色と比較できるゴミ箱の写真

デルフトの町なかにはいたるところにゴミ箱が設置されていますが、昨年旧市街のゴミ箱が新しくなりました。

こちらのゴミ箱、設置されている場所の過去の写真がプリントされているんです。
ゴミを捨てるほんの少しの時間も、過去と現在を比較しながらデルフトを堪能できる粋な演出だなと感じます。

■歴史的建造物の解説プレート

デルフトの歴史的な建造物や場所には、こういった小さな解説プレートがついています。
オランダ語と英語表記のみですが、日本語のガイドブックではなかなかカバーされていないような建物の歴史も知ることができます。
旧市街では古い建物がいまもなお使われているので、一見普通の建物に思いがけない歴史が隠れていたりして、プレートのついた建物を探すこと自体も宝探しのようで楽しめます。

筆者

東京特派員

あお

東京らしい話題の場所からささやかな日常の風景まで、在住者目線で東京の姿をお届けしていきます。

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