東日本大震災チャリティーショー

公開日 : 2011年10月21日
最終更新 :
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10月17日、コペンハーゲンのIT大学(IT-universitet)で"JAPANESE CHAMBER CABARET"という東日本大震災チャリティーショーが開催されました。(売上の半額が被災地の皆様へ寄付されます)

まずIT大学なのですが、それがなんとも魅力的な空間なのです。ご覧ください。このモダンで格好いい建物。そして、このユニークな空間を使って開かれたチャリティーショーは、とてもお洒落でカッコいい記憶に残るものでした。

今回は、日本のパワーを存分に感じさせてくれた素敵なショーをご報告させていただきます!

実は、ショーが始まる前に、軽食としてお寿司が提供されたのですが。ちょっと遅めに到着したら、すでに品切れ(T T)

というハプニングがありました。残念。

しかし。入場料は150クローナ(約2200円)だったのですが、そんなに安くてはいけない!というくらい本当に素晴らしいショーでした。

独特に和洋を折衷させたショー。モダンなIT大学の空間で、まずは着物を着た日本人女性が静かに登場(左下写真)。そして、デンマーク人の武道家が厳かな雰囲気のなかで棒を用いた芸を披露。

開会の挨拶では、東日本大震災が日本を襲った後、それが現在に至るまで未だに深い傷として残っていること、そしてその傷は永遠に癒えることがないかもしれないことが伝えられました。...「永遠に癒えることがないかもしれない」というメッセージが重く響きました。

その後、ピアノとチェロの演奏、ピアノのソロがあり、休憩にはIT大学のモダンな空間を用いた和のバレエが披露されました。ダンサーは、なんとベルリン国立バレエで活躍されている針山愛美(はりやまえみ)さん。和風に演出されたバレエは、美しく斬新。爪の先まで研ぎ澄まされた舞で見る者を圧倒(右下写真2枚)。和をバランス良く取り入れた彼女のバレエを見ながら、このようなバレエダンサーが日本を代表して世界で活躍されていることを嬉しく思いました。

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さらに、主にコペンハーゲンとベルリンを舞台に活動されているピアニスト牧村英里子さんの演奏も素晴らしかったです(右下写真)。今までピアノのコンサートには何度も足を運んだことがありますが、彼女のような演奏・演出をするピアニストは初めて。私にとって、彼女のコンサートは目から鱗の新体験でした。指先でピアノを弾くのではなく、彼女の全存在がピアノを弾き、舞台を演出するのです。独特なオーラと世界観をもった方なのですが、彼女独特のセンスが、テンポ、間の置き方、音色...すべてに光ります。また、ピアノの弦にチェーンをつけて演奏した曲も1曲あり、通常のピアノとはまたガラッと違った音色で面白かったです。

そこに、途中から和風の演出も加わり、ステージには色気のある妖しい世界が広がりました(左下写真)。

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最後に、チェロを担当された方も加わり、皆さん揃って舞台終了。個人的なコメントになりますが、こんなに刺激を受ける素晴らしいショーは、本当に久しぶりでした。いわゆる典型的な和ではなく、「モダンでカッコいい新境地の和」。針山愛美さんにしても、牧村英里子さんにしても、日本はものすごい人材を世界に輩出している!と感じさせてくれました。世界で活躍されている日本人には、1人で無き道を突き進み、切り開いてきた力強さが感じられます。彼女たちから学ぶもの、それは独特の美的センス・独立心・冒険心。そしてまた日本のために何かをしようという意志かもしれません。

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