LGBT、コペンハーゲン・プライド2011

公開日 : 2011年08月24日
最終更新 :

じつは皆さん!先週、8月17日(水)~20日(土)、コペンハーゲンではLGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー)の大イベント「Copenhagen Pride 2011(コペンハーゲン・プライド2011)」が開催されていました!

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1989年に世界で初めて同性同士の結婚を認める登録パートナーショップ法を施行したデンマークは、LGBTにオープンな国の1つです。そんなデンマークの首都コペンハーゲンで年に1度開催される「コペンハーゲン・プライド」は、世界のLGBTのイベントのなかでも最も美しいイベントの1つと言われています。

そんなわけで、今回は「コペンハーゲン・プライド2011」をレポートさせていただきます!

メイン会場はコペンハーゲン市庁舎前。国際的な大きなイベントが行われるときは、必ず会場になる場所です。飲食店、LGBT関連のビデオ・本・服を販売するショップ、LGBT関連の活動を紹介するブース、LGBTをサポートする政党のブースなどなどの出店がずらりと並びました。

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4日間のイベントのうち、私が見たのは2日目と最終日。2日目にはペアダンスのショーが催されました。

右側の写真の男性ペア。左の方は、ベルリンからやって来たダンサーです。腰の振りが見事でした。笑。

しかし、最も盛り上がったのは、最終日20日の土曜日。プライド・パレードもこの日に行われました。私は私用があってパレードを見ることができませんでしたが、その後コペンハーゲン市庁舎前で行われたショーには駆けつけることができました。

会場の皆さんのなかには、さまざまな形でLGBTの象徴レインボーを衣装にしている人がいました。カラフルな衣装を着る人、旗をそのまま羽織る人、羽根をつける人...。

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しかし...何か気がつくことが(?)あります。

それは、集まっている人の大半が「地味」なのです。LGBTのイベントというと、凄い格好をした人がたくさんいるというイメージを持っている方も多いと思いますが、目立った格好をしている人は少数。大半の人は普段着で、特にレインボーフラッグも持っていません。普通にお酒を飲んで、会場の雰囲気とステージを楽しんでいるのです。

つまり。何を感じたかというと「非日常的な空間ではない」ということ。

日本でLGBTのイベントに参加したときには、何か「日常から解放された喜び」「非日常的な楽しさ」みたいなものを感じたのですが、コペンハーゲン・プライドは大規模ながら、あくまでも「日常のなかにあるイベント」のような印象を受けました。

それは、きっとデンマークのLGBTが普段から「ありのままの自分」で日常生活を送り、社会が彼らの存在を受け入れているからだと思います。友達・職場・近所の人に自分のセクシュアリティを公にしている人も多いです。デンマーク(少なくともコペンハーゲン)では、男性が「パートナーは男性なんだ」と言えば「あ。そうなんだ!どこで出会ったの?」と普通の会話が始まり、「彼と結婚したんだ」と言えば「へぇ。それは、おめでとう!」という反応があるだけ。それ以上の深い突っ込みや冷やかしはあまりありません。そんなふうに、普段からありのままの自分で過ごせる環境がある分、イベントで弾ける必要がないのかもしれません。

...けれど、ステージの上は熱かったです!プロがショーを披露するほか、LGBTのイベントに相応しくドラァグクイーンも次々に登場。プロの歌手もなぜか途中で服を脱いで(笑)会場を盛り上げ、ドラァグクイーンはさまざまな衣装とダンスを披露。また、コミカルな演出を忘れないのは世界共通なのでしょうか?(真ん中の写真)

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パレードの後、16:30から始まったコペンハーゲン市庁舎前のショーは夜な夜な続きました☆

会場の様子はこんな感じ。見えますか?このたくさんの人だかり!

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今年はパレード参加者が約3000人。昨年の約1400人の倍を上回りました。

コペンハーゲンは世界へLGBTをサポートする強いメッセージを発信しています!

今年見た方も、見られなかった方も、コペンハーゲン・プライドは今後も続くと思いますので、ぜひぜひいつか遊びに来てください^^♪

「コペンハーゲン・プライド2012」は、8月15~19日開催予定です。

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