スリランカのポヤデー(満月祭)

公開日 : 2012年07月03日
最終更新 :

スリランカには満月祭(ポヤデー)というものがあります。

Moonnight03.jpg

これはどうも調べてみるとスリランカ独自の文化のようです。

旅行者の皆さんもこのポヤデーについて知って旅行すると多分楽しめるのでは無いかと思い今日はそのご紹介です。

※写真は以前の家から撮影した満月の写真。光が海に移ってあまりに美しかったので、撮影しました。

今日はスリランカの習慣に関する少しだけ真面目な話を・・・。

スリランカにはポヤデーと呼ばれる満月の日の休日があります。毎月満月の日がこのポヤデーにあたり、この日にはスリランカ全土で殺生が禁止になり、肉・魚の販売が一般のスーパー等でも止められて、いつもの魚肉の陳列棚は空っぽの状態になります。

またスリランカでは飲酒に対してかなり厳しい取り締まりがあり、流入出来るお酒の種類等が個別に決まっています。その上ポヤデーともなれば、酒屋さんは勿論閉まり、スーパー等の販売所も閉じられてしまいます。

まだまだ楽しみの少ないスリランカでは、嗜好品は大変重要な日々の娯楽でもあります。

その為ポヤデーの日の酒類の販売が終了する夜8時頃は酒屋等ではお酒を買い込む人で溢れて大変になります。

一般のレストラン等でもこの日は飲酒が禁止されており、 オーダーしても出してくれませんので、旅行者の皆さんは気をつけてスリランカを楽しんでください。

そしてこの満月の日スリランカは、仏教色の強い「聖なる日」となります。

人々はお寺に行きお祈りをささげ、街ではアイスクリーム等が配布され、お金を乞う人にドネート(寄付)する人が増えます。

これはブッダの修行が人から糧をもらい行われた事も由来しているようで、寄付する側が「徳」を積むという意味あいがあるようです。現世で「徳」を積むことで、来世でよりよく転生出来るという「あげる側」のメリットが含まれた思想も根底にあるようなのです。

個人的にはこうした小口の個人的な寄付を許している事は経済的自立者を減らしてしまう要因なのでは無いかと思うのですが、長い時間をかけて作られて来た風土の中の一つの慣習なので、そうそうすぐに改善するものでもないんだろうなと思いました。

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