スリランカの伝統武術【アンガム・ポラ:Angam Pora】
「スリランカの伝統武術を見に行きましょう。」
スリランカ人の友人にそうさそわれました。
スリランカに伝統武術があると聞いたのは初めてだったので勿論二つ返事で武術の見学をお願いしました。
向かった先はコロンボの郊外にある道なき道の先の道場・・・・。
スリランカのコロンボ(Colombo)から近い、Koratota村の田んぼの中でした。。。
道場の入り口。まるで秘密の花園へ入って行くみたいです・・・
到着すると道場の先生とスタッフが待っていてくれました。
英国統治下では、禁止されていたとの事で、こうしてほそぼそとその存在が守られて来たのだろうと思われます。
スリランカの伝統武術である「Angam Pora」は一子相伝だったそうです。現在はこの若い先生がこの武術の継承者という事になります。
この先生によるとスリランカ人は昔から長い事服を着ていたのですが、英国統治下の折、この「Angam Pora」を恐れたイギリス人にが服の中に武器を隠したり、武術の鍛錬を行っていないかどうかをに上半身に服を着せない事で確認出来るようにした為だとの事でした。
興味深かったのが、この武器。。。
手の上でくるくると巻いてありますが、広げると・・・・・
柔らかい剣の先のようなものが伸びて来ました!これを舞踏のように踊り舞いながら相手をやっつけて行くのだそうです。
統治時代には、この武術を行っている事が見つかると、膝から下を銃で撃たれ、二度と出来ないようにされたとの事です。(それだけ恐れられていたという事でしょうか?)
日本で武術をやっている人たちもみなそうですが、本当の意味でプライドをもった礼儀正しいスタッフでした。
この道場で鍛錬が出来るようになるのに何ヶ月もここに通って、入門させてもらえるようにお願いをしたりするのだそうです。
また伝統的に続いているアユールベーダ等の施術もしてもらえるとの事でした。
彼らの静かで穏やかで落ち着いた礼儀正しい振る舞いは日本で武道をしている人たちに出会った時に感じるモノと共通していました。
▼お知らせ
■シーギリア方面を日本から来た友人と旅して来た記録を「旅スケ」に掲載しました。
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