17世紀の町がそのまま残るレーダ=ヴィーデンブリュックと謎の人形

公開日 : 2018年07月31日
最終更新 :

17世紀の街並みが残るフロイデンベルクについて、以前記事で紹介しましたが、

ケルンがあるノルトライン=ヴェストファーレン州には、他にも古い街並みがそのまま残る町があります。

そのひとつがレーダ=ヴィーデンブリュック(Rheda-Wiedenbrück)。

レーダ=ヴィーデンブリュック1.jpg

フロイデンベルクの旧市街のように街から孤立して、古い街並みが残っているのではなく、

レーダ=ヴィーデンブリュックは17世紀に建てられた古民家が再開発により、

商店やレストラン、ホテルとして利用されています。

レーダ=ヴィーデンブリュックはもともとレーダ市とヴィーデンブリュック市という2つの市だったのですが、

1970年に行われた地域編成により一つの市になりました。

レーダ=ヴィーデンブリュックへの行き方

ケルンからはICEまたICに乗って、Hamm(Westf)駅で乗り換えて一本(RE)です。

およそ2時間かかります。

Hamm以外に大きな都市はギュータースロー、リップシュタット、ビーレフェルトなどが

挙げられますが、乗り換えはHamm(Westf)がオススメです。

ドルトムントからならHamm(Westf)を経由して1時間10分ほどで到着します。

ランゲ通りの街並み

とりわけもともとヴィーデンブリュックだったランゲ通りには、木組みの建物が立ち並んでいます。

「レーダ=ヴィーデンブリュックは古い家があって素敵だよ」と聞かされて訪れた私ですが、

現代家屋が並ぶ中ちょこちょことしか古い家がなかったので、なんだ大したことないないじゃん!とがっかりしていたら、

ランゲ通りに入った途端17世紀の町でした。通りのどこを見ても切妻造りの木組みの家。

フロイデンベルクが隔絶されたモノクロの街並みだとしたら、レーダ=ヴィーデンブリュックは

赤い三角の屋根に色鮮やかな彫刻の装飾が木組みに彫られていて、見ていて飽きません。

これらの家をディーレンハウスと呼びます。同じ17世紀に建設された建物なのに印象が全然違います。

ヴィーデンブリュックの歴史は少なくとも8世紀まで遡ることができます。

一方レーダは11世紀まで文献にあらわれることはありません。

10世紀にはヴィーデンブリュックに当時の神聖ローマ皇帝の宮殿があったとされています。

その後も開発は進み、17世紀には近辺地域で最古のギムナジウムが設立されました。

今でもレーダ=ヴィーデンブリュックのランゲ通りに残る古民家は15世紀前後に建てられたものばかりです。

レーダ=ヴィーデンブリュック7.jpg

建物の大きなアーチの門。

今はただの出入り口として利用されていますが、当時は馬車が中に入れるようになっていたんです。

レーダ=ヴィーデンブリュック2.jpg

こちらの門は美しい装飾が施されています。

レーダ=ヴィーデンブリュック、町一番のホテルはこちら。

レーダ=ヴィーデンブリュック8.jpg

Romantik Hotel Ratskeller Wiedenbrückです。

古城や古民家などを利用したロマンティックホテルの1つで、もともとヴィーデンブリュックの市庁舎だった地下の

ビヤホールだったところです。Ratskellerは市庁舎の地下にあるビヤホールを意味します。基本的には町の中心地にあり、

ここでも例外ではありません。すぐそばには広場や大きな教会(聖エギディウス教会)があります。

私が訪れた時は残念ながら、教会は修復工事中でした。

レーダ=ヴィーデンブリュック12.jpg

さて続いてはホテル内部です。

こちらはシングルベットルームですが、どこの部屋もアンティーク家具のある素敵な部屋でした。

アンティーク好きにはたまらないはず!

ホテルにはバーとレストランがあります。日曜日の晩にバーは閉まっているので、

ご注意ください。ホテル斜め向かいにあるアイスクリーム屋さんは遅くまでやっていました。

朝ごはんは午前11時まで簡単なビュッフェを提供してくれるのは嬉しいところ!

朝をのんびり過ごしたい方にはオススメです!

街のそこかしこにいる謎の人形

レーダ=ヴィーデンブリュックに来て、見逃せないというよりは目について仕方がないのが

この人形たちです。

レーダ=ヴィーデンブリュック10.jpg

町のいたるところにいるのですが、人間大か人間よりも一回り大きいです。

1体の重さは平均95kg。なんとも言えない表情をしています。

夜に何も知らずに佇んでいるのを見たら、悲鳴をあげそうです。

レーダ=ヴィーデンブリュック9.jpg

調べたところ2017年3月の時点で合計80体おり、地元の芸術家であるChristel Lechnerによる

「Everyday people」という作品だそうです。

ちなみに毎年展示される場所は変わり、年々その数も増えているので、

近くに住んでいれば、毎年何がどこにいるのか見て回るのも面白いかもしれません。

参考記事はこちら(ドイツ語)

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。