季節限定ワイン、フェーダーヴァイザーを求めてCochemへ
こんにちは。ケルン特派員の新井です。
ケルンはだいぶ肌寒くなり、すっかり秋めいてきました。ダウンジャケットを着ている人も見かけるようになってきました。その中に混じってたまに半袖のTシャツを着ている人もいますが(笑)
秋といえばドイツはワインの季節です。日本ではその年収穫したばかりの新鮮なワインといえばボージョレー・ヌーボーですが、ドイツでも各村でフレッシュなワインを提供するワイン祭りが開催されます。
その中でもこの時期にしか飲めない季節限定のワインがあります。その名もフェーダーヴァイザー(Federweisser)。正確にはぶどうジュースから白ワインになる過程にある発酵途中の飲み物です。9月から10月にかけてだけ飲むことができます。この時期を逃すとまた1年待たなければいけません。
このフェーダーヴァイザーは、スーパーで買うこともできるのですが、どうせならぶどう畑のある村で飲もう!ということでモーゼル川沿いにあるコッヘム(Cochem)へ行ってきました。ケルンから車で1時間半ほどです。ちなみにドイツ最北端のワイン畑はドラッシェンフェルス(Drachenfels)というところにあり、ケルンから1時間かかりません。その村のことは、またの機会にご紹介しようと思います。
コッヘムのワイン畑は世界一急斜面にあると言われています。急斜面にあることでぶどうに燦々と太陽の光が注がれ、ぶどうにギュギュッと味がつまります。
ぶどうをさらに美味しくしているのは、スレート粘板石が風化してできた土壌のおかげです。粘板石は、ワイン畑を囲う壁にも使われていました。
このエリアは、白ワイン用のリースリング種が主流ですが、赤ぶどうも生産されているようです。
小高い丘から街を見下ろすコッヘム城の周りにもワイン畑があります。コッヘム城については次回ご紹介します。
コッヘムの街にはいたるところにワインショップがあり、お持ち帰り用のフェーダーヴァイザーを販売しているお店もありました。
フェーダーヴァイザーは発酵中なので、密閉されず蓋の閉まっていない瓶で販売されています。最初のうちはアルコール度数が低く、発酵が進むにつれアルコール度数が高くなっていきます。
フェーダーヴァイザーとツヴィーベルクーヘンがセットでたったの6.5ユーロ!安いのはセットだけではありません。
メニューを見るとリースリングワイン(200ml)がビール(300ml)と値段がかわりませんでした。
さすがワインの産地...。ただでさえドイツは気軽にワインを飲めるのに、コッヘムに住んでいたら間違いなく、私はアル中になっていたことでしょう。
ドイツに来ると、フォークがケーキにぶっ刺さって運ばれてきます。
白く濁ったフェーダーヴァイザー。飲んでみると驚くほどアルコール感がありません。甘いぶどうジュースみたいですいすい飲んでしまい、つい酔っ払ってしまいます。
このゴブレットのようなグラスが伝統的なフェーダーヴァイザー用のグラスです。
まるでジュースのようなフェーダーヴァイザーと塩味の強いツヴィーベルクーヘンは抜群の相性でした。なるほどお供なだけあります。日本で流行っていないのがとても不思議です。
秋のシーズンにドイツに来ることがあれば、ぜひ召し上げってみてください。
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