【シカゴでがんばる日本人】          流行のスタイルでおにぎり屋さんをオープン

公開日 : 2020年11月30日
最終更新 :

ハロー! ワッキーまゆみです。

この時期、家にこもってダラダラしてます。

コロナでジムもクラスがなくなり、私の大好きなサウナにジャクージも閉鎖となりました。

なので家で食っちゃ寝状態......そりゃ太りますわ。

家の中で少し小走りをするとお腹がタプタプして前かがみするとお腹に何か当たるし......それ自分のお腹の脂肪。

わぁ、なんとかしなくちゃ。運動しなくちゃとコロナ太りと言いわけしている私です。

*

シカゴの町をおにぎりシャトルが走る!

今年2020年に全世界で巻き起こっているコロナ禍において、暗くなりがちなシカゴを明るくしているのが、若き日本人オーナーの勝山雄太さんがオープンしたOnigiri Shuttle KORORINです。店舗を持たず、ネットで好きな日、好きな時間、好きな場所を選びオーダーをし、自分で取りに行くといういまどきのアイデアがウケ、多くのメディアから取材申し込みが入っているとのことで、私もさっそく話題のおにぎりをオーダーしピックアップに行き、そこでインタビューをさせていただきました。シカゴに住んでいる方はもちろん、遊びにいらした方や新しく暮らす方などいろいろな方たちが、気軽にオーダーできるという新情報としてもお役立てください。

ワッキーまゆみ

こんにちは! 今日はよろしくお願いします。いろいろなメディアから取材を受けていらして、事前にそれらの記事を拝見しましたが、2年前に日本からイリノイ工科大学にMBA取得と、ビジネス&デザインを勉強するために留学にいらしたそうですが、それがどうしてOnigiri Shuttle KORORINをオープンすることになったのですか?

勝山さん

日本では、経営コンサルタントの会社に務めていて、食品メーカーや、家電メーカーのキッチン家電などを担当していました。そして留学先のイリノイ工科大学での授業でプロダクトデザインの授業があり、そこでおにぎり型の炊飯器をデザインしました。それが教授とかクラスメイトたちにいい反響があり、アジアに興味があったり、住んだことのある人も居て、「シカゴにはどうしておにぎりがないんだろう」という話になり、そこで、もしかするとおにぎりイケるかも?とひらめきました。

1.jpg

©Mayumi.W

おにぎりを運ぶシャトルの前でお店のフーディーを着ての、オーナーの勝山雄太さんとクリスティーナさん。

ワッキーまゆみ

おにぎりのアイデアが出て、それを実行に移すときに本業の学生と、自営の両立についてはどう考えましたか?

勝山さん

実は、いまもまだ僕学生なんですけど、今年になってコロナが発生して、授業がオンラインとなり学校には行っていないので、そんな時間を利用して営業ができることになったんです。最初は僕ひとりでスタートして、そのあとにすでに大学を卒業しているクリスティーナが加わり一緒に始めることになりました。

ワッキーまゆみ

ほかの媒体でいろいろと取材を受けたり、イベントに参加したりされていますが?

勝山さん

そうなんです、うれしいことにほとんどのメディアから先にOnigiri Shuttle KORORINを知ってくださり、お声をかけていただいている状況でありがたいです。口コミでお店のことが拡散されメディアや一般の方たちに届いているみたいです。シカゴで事業をスタートするにあたってThe HatcheryというNPOがさまざまな手助けをしてくれ、そこのシェアキッチンでおにぎりを作る作業をしていますが、それがきっかけでテレビなどの取材を受けることになりました。

ワッキーまゆみ

Onigiri Shuttle KORORINさんを立ち上げるにあたって、苦労したことは何ですか?

勝山さん

やっぱり、ライセンス取得ですね。2020年3月からのコロナで役所仕事が全部オンラインに代わり、それに慣れていない職員の方たちが多かったようでライセンス取得にけっこう時間がかかりました。通常なら2時間ほどで取れるはずが、3週間も費やし、そのあとはそのライセンスの更新にさらに時間がかかり、こっちからガンガン催促しないと動いてくれなくて本当に困りました。

2.jpg

©Mayumi.W

この日ピックアップに来た方のほとんどが現地シカゴアンの皆さんで、歩いて、自転車でとうれしそうに受け取っていました。

ワッキーまゆみ

それはたいへんでしたね。無事更新ができてお店が再開できてよかったです。ほかに何か苦労したことはありますか?

勝山さん

ライセンス意外は、まだこれと言ってはないのですが、お客さんのほとんどが口コミで、一回購入してくれた方が、友達に話して、その次の週にはその友達が買いに来てくれるのですが、その流れが止まってしまうと、次の流れも止まってしまうんです。Onigiri Shuttle KORORINは、レストランでもデリバリーでもない特殊な営業方法なのでその流れが止まると、また一からやり直さないといけないのがたいへんだと思います。いまのところは、リピーターさんが滅茶苦茶多くいてありがたいですが、次にどの層のお客さんをターゲットにするのかを考えています。

ワッキーまゆみ

おにぎりを買いに来ている現地のお客さんたちのおにぎりに対しての反応はいかがですか?

3.jpg

©Onigiri Shuttle KORORIN

こちらのすてきな紳士は、おにぎりメーカーに太鼓判を押してくれたイリノイ工科大学の教授で、Onigiri Shuttle KORORINを応援するひとり。

勝山さん

反応はとてもよく、リピーターが多いので、毎週買ってくれる人もいるんです。アメリカナイズされたチーズ味のおにぎりなど喜んでくれてそれが好評です。先週学校で、ちょっとメニューのテストをしてみたんです。普通の白いご飯のおにぎりセットを作ってみて、梅や鮭などのを入れてみましたが、アメリカでは白米をそのまま食べるという文化があまりないようでそれを感じました。アフリカなどでは白米を食べる習慣はあるんですけど、炊くときに塩やオイルを入れているので味がついるから日本の白米とはまたちょっと違うんですよね。ちなみに、いま使っているお米は日本米で、そこに少しもち米を入れて使っています。

4.jpg

©Mayumi.W

紙袋の中に箱があり、その中に日本昔話に出てきそうなアンティークな竹の皮を使った包みが。それを開くと5個のおにぎりがお行儀よく並んでいます。

ワッキーまゆみ

おにぎりのメニューの中に、ポークベリーがありますが、これはチャーシューですよね? 仕入れ先が日系のラーメン屋さんと聞きましたが。

勝山さん

僕が大好きで週に2回も食べに行っていたTatsunoyaさんというラーメン屋さんがシカゴダウンタウンにあり、あるときキッチンからオーナーさんが出てきてくれいろいろな話をしたんです。その中で、2020年にシカゴでTatsunoyaさんをオープンして集客の難しさなどの話が出たとき、僕もおにぎり屋を始めたことを伝え、お互いでお店のQRコードを宣伝に掲載したりして盛り上げようということになり、それがきっかけでチャーシューを購入しおにぎりに使うようになりました。

ワッキーまゆみ

Onigiri Shuttle KORORINのおにぎりは全部焼きおにぎりなんですが、それはどうしてですか?

5.png

©Onigiri Shuttle KORORIN

この一糸乱れずのきれいな形、握り方、それぞれがくっつかないように挟まれたシート、ていねいな仕事を感じます。歯応えのよいたくあんも倒れず頑張っています(笑)

勝山さん

それは......僕が焼きおにぎりが好きなんです(笑)。それと、メインのお客さんの流れはInstagramからきていて、インスタ映えするような焼いているところをお見せしたり、溶けたチーズとかも絶対好きだろうな、ということで焼きおにぎりにしてみました。

6.png

©Onigiri Shuttle KORORIN

一つひとつ、手作業で火を当てて作る焼きおにぎりは冷めても変わらぬしっかりした味を楽しめます。

ワッキーまゆみ

今後の営業方針や展開などはいかがでしょうか?

勝山さん

これからは苺大福と、普通の白米のおにぎりでたらこや、きゅうりのお漬物などもスタートしようと思っていますし、ビーガンメニューも増やそうと思っています。

ワッキーまゆみ

ビーガンメニューはシカゴでも人気が出そうですね! どんなメニューにするんですか?

勝山さん

ビーガンメニューには、豆腐を使った豆腐そぼろや紅ショウガを使った物などをセットにします。店舗を持たずに、しばらくはこのスタイルでやっていこうと思います。

ワッキーまゆみ

それでは最後に今後の野望、展望、夢など教えてください!

勝山さん

これは、僕がちょくちょく言っていることなんですけど、おにぎりをアメリカで広めたい、ラーメンと、お寿司の次に人気になる日本食にしたいです。イリノイ州はレイ・クロックがマクドナルドのフランチャイズ一号店を作った場所なんですが、同じように、ここからおにぎりのレボリューションが生まれたらと思っています。

ワッキーまゆみ

おにぎりの熱い思いをお聞かせいただけたところで、今日はどうもありがとうございました。シカゴ初のおにぎり革命、ムーブメントが起きるよう応援しています!

■Onigiri Shuttle Kororin

ykatsuyama@onigirikororin.com

・Instagram: @onigirishuttlekororin

★インタビューを終えて

今回お話を聞いた勝山雄太さんは、日本の有名大学の法学部で勉強をし、ストリートダンスに夢中だったという異色の経歴を持っている好青年! 卒業後は経営を学びたくてコンサルタント系の会社に就職し、フードテック関連のプロジェクトや海外出張も多く楽しかったそうですが、英語も余りできずアメリカでMBAを目指すことになったそうです。当時の上司よりクリエイティブに才能があるのでデザインスクールはどうか?とすすめられたことがきっかけでMBAとデザインのデュアルで学べるイリノイ工科大学に決めたとのことで、何かを創り出す楽しみを満喫しているイキイキとしたイケメン君でした!

【まだまだ新型コロナウイルスが収束していない状況ですが、シカゴに旅行ができるようになったときにぜひ参考にしてみてください】

筆者

アメリカ・シカゴ特派員

ワッキーまゆみ

名古屋、東京、シンガポール、ロサンゼルス、シカゴに住み日本を出て25年。子育てをしつつシカゴライフを満喫中。グルメ、観光、ショッピング、キッズ関連などシカゴ情報を発信しシカゴライフをエンジョイしたい!

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。