アルゼンチン革命記念日5月25日の習慣と本日一番のうれしいニュース
アルゼンチンでは本日5月25日は 25 de mayo(veinticinco de mayoベインティシンコ・デ・マジョ)という祝日です。
ラプラタ副王領の一帯がスペインから独立し自分たちの国を作ろうと宣言した日で、革命記念日です。1810年5月25日のことです。
もっとも当時はまだアルゼンチンという国名は決まっていませんでした。その後、1816年7月9日にトゥクマンで独立宣言をすることになります。自由を求めて自分たちの国を作ろうという先人の意気込みにあらためて尊敬の念を示し、そして確認する日です。
この日は皆さん、国旗をモチーフにして家を飾ったり、伝統料理などを作って食べたりするのですが現在2021年5月末まで集会禁止なので皆さんSNSで写真を送ったりしています。
私たちはアルゼンチンのクロワッサン的なメディアルナスという甘くバターたっぷりの菓子パンを作りました。
それでこの写真を皆さんに送ると FOTON! FOTOの拡大字ですごい写真!と喜ばれました。もちろん伝統飲料のマテ茶を添えて。マテ茶については先週のNHKラジオ、マイあさで私たちの元気の素として紹介しました。
その中で今日私的なFOTONのすごい写真はこちらです。ここはその昔 工場だった場所をブエノスアイレス市文化センターであるUSINA DE ARTEに改造した場所ですが、現在コロナ禍で文化行事はなく、そして本日祝日ではありますが、写真に出ている神山とよこさんが2回目のワクチンを接種したのです。
神山さんは4月に93歳になったばかり。なんとアルゼンチンには1951年の5月に到着したのでちょうど在住70年、つまり23歳のときにすでに神山けいぞうさんと結婚していたので、先に1937年に移住していた親戚の東江さんという同じく沖縄の名護市出身の方の呼び寄せでアルゼンチンに移住しました。一番アルゼンチンらしい月に到着されたんですね。
現在アルゼンチンにまさなおさんとクリスティナさんのふたり、アメリカにフェルナンドさん、ジョン・パトリック、メリッサの3人、合計5人の子供に恵まれ、そしてアメリカに3人、またアルゼンチンに3人の孫とで合計6人と家族は広がります。長年 ブエノスアイレス州郊外で蔬菜栽培を従事していました。
娘のクリスティーナさんは2世で私のレングアスビバスの日本語のクラスに来ていたのですが、今日、5月25日、お母さんの2回目のコロナウイルスワクチン接種が終わったと連絡があったのです。
先週の月曜日ぐらいに連絡があり、今日受けることができました。
クリスティナさんはソーシャルワーカーなんですが、お母さんが入っている高齢者施設などに行く際に本当に毎回面会にも気を遣ったそうですが無事に3月に一度目を、そして今回2回目のアストロゼネカ社ワクチンを受けることができ、いったん肩の荷がおりたと安心して話してくれました。
私もいいお話をアルゼンチンの記念すべき日に聞くことができ、とてもうれしかったので皆さんと共有する許可をいただき掲載しました。このようにアルゼンチンでもワクチン接種は少しずつですが進められています。
筆者
アルゼンチン特派員
相川知子
1991年よりブエノスアイレス在住。スペイン語とラテンアメリカが大好き。アルゼンチンのことを日本に周知がライフワーク。
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