〈コロナ禍〉新しい試みのサッカー場レストランーエストゥディアンテス・デ・ラプラタ #LeonBistro
首都ブエノスアイレスから約70kmのブエノスアイレス州の州都ラプラタ市のサッカー場のレストランに食事に行ってきました。
実はこのラプラタ市のサッカーチーム「エストゥディアンテスデラプラタ」はうちの家族、夫の祖父から代々、この「エストゥディアンテスデラプラタ」のサポーターなのです。
ちょうど仕事の用があり(本当は作って!)家族でついていきましてリニューアルされた「エスタディオ・ウノ」というサッカー場にあるレストランで夕食を楽しむ予定でしたが、実は早く着いてしまいました!
娘たちはうきうき、実は次女も夫についで熱狂的なファンなのです。
このサッカー場は改築中であったのが、2020年から「テクノロジースタジアム」としてオープンする予定だったのですが、一年前、新型コロナウイルスの感染が拡大してからは閉鎖されたまま、試合もありませんでした。
夕食には早いのでコーワークスペース的な喫茶店に入ってみました。
まずは体温を測ります......あれ......ちょっと低いですが、まあ低いのはだいじょうぶ。
それからアルコール消毒です。
入ってみるとあらすてき。おしゃれですし、この虹色の天井は斜めになっていて、観客席の下、ですよね!?
ようやくマスクを外してお茶を飲みます。もちろん夫のマスクは赤と白、そして黒のエストゥディアンテスチームカラーです。
アルゼンチンのサッカーチームはNGO、つまり民間団体です2020年は試合がなくチームが経営難となってしまったため、夫は会員費を倍払って「保護心のある」サポーターというカテゴリーでしたので、御礼にとマスクが贈られたのです。公共の場や飲食店に入るときにはマスク着用をしなければなりませんが、この赤と白のチームのエンブレムつきのはリバーシブルにもなり、お気に入りです。
しっかり間隔もあいているし、いいですね、ということでゆっくりしたら今度は本番のレストランです。
今度は右側の先にいったところ、LEON BISTROです。同じように体温や消毒の衛生プロトコールを通り、左に昔のロッカーが見えますね。
昔のボール的なインテリアもすてきで、ノスタルジーに浸りながら左に曲がると! もうそこはスタジアムの芝生です。
選手気分で入りました!
スタジアムの、本来ならベンチのある監督や選手がいるところの芝生にテーブルを置いてピッチを見ながら食事ができる場所でした!!!
往年の名監督ビラルドが指示をしている様子の蝋人形の横で食事です。
〈左は友達のフリアちゃん、もついてきました〉
料理もなかなかおいしいものばかりで、サーモンやバーベキューソースリブなどがありました。出されるドリンクもスタジアムの名前や往年の選手名がついたものがありました。サッカー場内で食事ができる場所なんてほかにないですから、このチームのファンでなくても、わざわざブエノスアイレス市内から食事にくる人も増えています。
熱狂的なファンなら大喜びしそうです。SNSに投稿すると、そんなところがあるの?とみんな喜んでくれました。私たちも大満足でした。
現在アルゼンチンサッカーの試合はすべて無観客ですのでサッカーが大好きな国民がサッカー場へ行けるだけではなく、自分たちの足でピッチ横を踏めるこの喜び、血が騒ぐのでしょうね、皆たいへん興奮していました。
折しもサッカー日本代表は2021年3月29日の試合がんばりましたね! アルゼンチンではもう日本に負けて情けないとさんざん非難されています。
ブエノスアイレスは日曜日は必ず試合がありますし平日の夜もときどきありますから、近所で友達と集まって観戦をします。自分のチームではなくても次のうちのチームの対戦相手の仕上がり具合を見るため、別のチーム同士でも見るんだそうです......もしくは宿敵が負けるのを見たいとか......。アルゼンチン代表になるともう国民全員が監督のようになります......。
また、サッカーの試合で毎日のスケジュールが決まるかのようです。
もちろんあんまり興味のない人も多少はいますけれどもね、そして最近はかなり商業的になっていたサッカーですが、このように会員のための取り組みや、コロナ禍の中でも負けずにレストランを野外でがんばる新しい試みを感じました。
筆者
アルゼンチン特派員
相川知子
1991年よりブエノスアイレス在住。スペイン語とラテンアメリカが大好き。アルゼンチンのことを日本に周知がライフワーク。
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