「皆既日食」「エクリプス」南米で12月14日正午から観測報告:特別撮影写真付き
カテゴリー: 投稿日:2020年12月15日
アルゼンチン時間2020年12月14日正午頃から (日本は15日午前0時から) 皆既日食が始まりました。
南米方面で観測できるので、午前11時から各地でライブ中継が行われました。
ECLIPSE SOLAR 皆既日食の進み方がこちらに写真付きで解説されています。
・URL: https://www.facebook.com/tecnoteca.mvm/photos/a.244014385612162/4059619140718315/
以下で中継していましたが、日本は夜中でしたのでビデオが残っているのでぜひ。
●アルゼンチン公共放送科学番組
・URL: https://www.youtube.com/c/TecnotecaTV/videos
●こちらはアルゼンチンの科学者が集まって作った番組で、ほかのテレビ番組とはひと味違います。
・URL: https://www.facebook.com/tecnoteca.mvm/
●BBC 放送 en vivo ECLIPSE SOLAR TOTAL
・URL: https://www.youtube.com/watch?v=ZmOP7kG8MEg&feature=emb_title
なお、観測には、北から、エクアドル、ペルー、ボリビア、パラグアイ、チリ、ウルグアイ、ブラジルの一部、そしてアルゼンチン、特に中部から南部なので、パタゴニアでチリ側の特にプコンやアルゼンチンのネウケン方面に行ったらいいと言われていました。
何年か前から連れて行ってね、と言われていたんですけれども2020年は残念ながらアルゼンチンやチリまで外国の方は観光では来れませんし、または隔離措置があるし。
チリは1週間前からプコンという町に数万人の国内観光客が集まっていたそうです。
普段は外国人観光客が多いのですが、今回はチリ人が大勢押し寄せ、ちょうどコロナ禍なので、いま現在首都サンチアゴから地方へ移動ができなくなって、外国人が来られないのでチャンスと思っていた現地の人も予定をキャンセルせざるを得なくなったそうです。
ツイッターではこのゴメス物理博士のがきれいな写真が見られます。
・URL: https://twitter.com/MarGomez
アルゼンチン各地をつないでいろいろな地域の日食を見せていました。特にサンフアンのがオレンジで真ん丸で白いのはビジャ・マリアというコルドバです。
フィルターにより色が違うんだそうです。
人によってはその場所が曇ってしまって、しかし曇った方がよかったりといろいろあるとのことでした。
また刻々と形が変わります。
実は天体専門ではなく生物専門の人からも動物たちが静かになったり草木の様子や虫が鳴かなくなったりすると解説がありましたので、普通のテレビよりおもしろかったです。
マッシュポテト器を出してみましたが......だんだん日陰になってしまいました。
下の階の人も出てきて観測しました。
真上になり影がなくなってしまいましたが、緑のきらめきがきれいでした。
そして、そのうちに日本語の生徒の純子さんから写真が送られてきました。
この1枚も、手と手をかさねると、指の間に月の影が見えます、と解説付きです。
よくみれば、指と指の間に、medialuna というアルゼンチンの三日月上のクロワッサンに似たパンの形がさかだちの影で現れています。
下は、普通の指と指の間ですので......
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純子さんはブエノスアイレス州の首都から60kmほどの場所にあるサン・ミゲル市の郊外で生まれました。
電車やバスで市内までは2時間近くかかるところです。
祖父母が日本からアルゼンチンに移住して、お父さんはチリ生まれですが、とにかく日本人の子供として子供のときから日本語で育ちましたがもちろんアルゼンチンの普通の学校にも通いました。いまではその娘さんに小学校を卒業したお孫さんもいますが、いつも活動的で旅行が大好き。ブエノスアイレスを中心に、アルゼンチンの日本語観光ガイドの仕事をしています。
しかしながら今年2020年3月からのコロナ禍の規制でアルゼンチンへの旅行が3月半ばからキャンセルされはじめ、そして3月20日からの強制隔離措置でもう国際線が入ってこないのですからバッタリと仕事が途絶えました。
もともと4月ぐらいまでが観光シーズンですから冬は少なめですが、ゴールデンウイークもありますが、それでもまだまだ国境が開き、そして6月を境に冬には10月ぐらいからの春の観光シーズンの受け付けがあり、普段なら断らなければならないぐらい。特にアルゼンチンは夏のクリスマスからお正月の2月、3月と大忙しのスケジュールで、パタゴニアに行ったりいろいろ旅行をしますし、時にはお客さんを夕方空港で見送ったあと、その足で夜のタンゴショーのお客さんを迎えに行き、夜中までショーがあり次の日の朝早く到着のお客さんのため空港に向かう毎日でした......。
これはjacarandáの影です
南米の桜と呼ばれる世界三大花木のハカランダの木漏れ日です。
指の間が三日月になるのですね!
実は日食観測専門家を案内する予定で、こういうこともお客さんに教えてもらっていたのでした。
もちろんアルゼンチン訪問は不可能でした。
次はこうやってとってみたいですが、2、30年後だそうですね......
コロナ禍で毎日一緒の生活で、おばあちゃんが日本語の授業を受けているときに娘さんが仕事の電話に出て、お孫さんが歌の練習をしているなどにぎやかでたいへんなんですが......
やはり、三世代のチームワークにはかないません!