【コロナ禍】YoshiYoshi日本文化グッズ販売、野原ミミさんの場合

公開日 : 2020年08月16日
最終更新 :
筆者 : 相川知子
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アルゼンチンでダルマを生産し、今ではカワイイ日本グッズとしての位置を確立したYOSHI YOSHIのオーナーであり、デザイナーであり生産者である、野原ノエミさん、通称ミミにもはや現在4ヵ月以上に及ぶアルゼンチンの強制予防隔離措置のなかどうしているか聞いてみました。

まずは!

〈YOSHI YOSHI の成り立ちは?〉

2008年、結婚の引き出物にダルマを選びました。アルゼンチンにはないし日本から輸入することも無理でしたので、夫のアレハンドロ・ダイスケ・相馬と一緒に手作りしました。

みんなたいへん喜んでくれて、ときどきプレゼント用に作ってと頼まれるようになりました。

2009年、勤めていた会社が経営困難に陥り失業しました。残念なことですが、この逆境をバネにYOSHI YOSHIを起業しました。日本文化をデザインにし、伝統的な小物をインノベーションのある製品にしていきました。特に、シンボルとなり価値観を伝えるものとなるように。

最初はアルゼンチンで開かれる日本の文化行事に出店しました。アルゼンチンの日本語とスペイン語バイリンガル校、日亜学院主催のバザーに出店したりしましたが、一番の目的は日本文化の普及に貢献することでした。

少しずつ売れ始めたため生産も増やすことができまた、品質も厳しく管理するようになりました。

夫は建築家なので、ある程度モノ作りの経験がありますが、私は材料のことすら知らず、一緒に試行錯誤を繰り返し、自己研鑽の日々でした。

一つひとつの製品の研究を重ね、日本文化の多方面から刺激を受け、また製品を見出していきました。日本への旅行の際は、工房などをまわり、直接生産者の話を見聞きしました。また特に、在アルゼンチン大使館広報文化センター主催をはじめ、多くの関連機関の文化講座や講演にも出席し、勉強を重ねました。

その後、日系イベントを中心に出店し、そのときに直接お客さんと交流し、販売と継続的な注文につなげています。

実店舗はもっていませんが、ギフトショップなどに商品をおいたり、ワサップなどで注文が可能です。

〈コロナ禍の過ごし方は〉

現在、自宅待機のなか、多くの人がインスタグラムに注目しています。見る時間も長いです。

少しでもすてきな日本文化タイムを持ってもらうため、ライブ配信でときどき ダルマの作り方や折り紙の折り方を紹介しています。

注)ミミさんだけの出演ではなく、友人の折り紙研究家を招待し、一緒に楽しんで多くの人たちとすてきな日本文化タイムを共有しています。

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アドレスはこちらから

YOSHI YOSHI

・URL: 

https://www.instagram.com/tiendayoshiyoshi/

ミミさんは、自分が親から引き継いだ日本的なものを子供たちにも共有してもらおうと、いつも一緒に折り紙タイムを重ねています。 おかげでこの隔離措置で学校もないところを少しは落ち着いた時間があるので、日本文化に、特に折り紙に感謝しています。

YOSHI YOSHIでは折り紙を生産しています。アルゼンチンでは正直、何cmに、と言ってもしっかり正確に切ってくれるところ、そして同じ品質の紙を提供してくれる製造者などを選択するのが難しく、また比較的折り紙となる紙は高めです。

それを乗り越えて独自のデザインを開発し、また少しでも量を増やして消費者に安く提供できるよう努めています。

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子供たちは小さなヒーローです。

こんなときにも変わらず明るく、一緒に料理をしたりします。

【野原ミミさんのプロフィール】

野原ノエミ(通称ミミ)。YOSHIYOSHI (よしよし)オーナー

ディレクター、生産管理責任者 日系三世。

沖縄系家族に生まれ、子供の頃から折り紙や伝統音楽、日本食に親しむ。

祖母は琴を引き、またアルゼンチン生まれの父親は、在アルゼンチン沖縄音楽団体「野村流」で二世で初めての三線奏者。

観光業を専門にし、日本食関係勤務。

2008年ぶYOSHIYOSHIを折り紙の技術を応用した日本文化グッズブランドを立ち上がげる。特にこけし、和紙人形、ふろしき、だるまをアルゼンチンにある材料とアルゼンチンと日本の感覚で提示し、ヒット。

日系ラジオ放送Radio Japón Hoyでは日本文化情報を発信。

京都のふろしき生地工房から賞を受けた。

日本文化の発信者としてアルゼンチンの各種メディアに貢献。

筆者

アルゼンチン特派員

相川知子

1991年よりブエノスアイレス在住。スペイン語とラテンアメリカが大好き。アルゼンチンのことを日本に周知がライフワーク。

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