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ぺリショール城をどこよりも詳しく解説!アールヌーボー好きにもおすすめ

カテゴリー:見所・観光・定番スポット 投稿日:2017年11月29日

ぺリショール城はプラホヴァ川の渓谷に建てられた小規模の宮殿です。1899年〜1902年の間にカレル・リマーンというチェコの建築家によって建設され、ベルナルド・ルドヴィグによって装飾されました。



このぺリショール城は、ルーマニア王室のカロル1世の命令によって子孫のフェルディナンド1世とフェルディナンド1世の奥さん、マリア王妃のため建てられ、1903年から夏の離宮として使われるようになりました。



ベルナルド・ルドヴィグによって作られた内部の家具と装飾で判断するとペリショール城は20世紀の始まりの芸術運動に強く影響された宮殿だと思われます。


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160もの部屋があるペレシュ城と比べ、99部屋しかないぺリショール城は小さな宮殿ですが、ペレシュ城に劣らず豪華な作りとなっています。名誉回廊という廊下にはカシの木の羽目板が貼ってあります。金の寝室はマリア王妃によって描かれたスケッチを基づいて装飾されました。金の寝室の家具はボダイジュの木で作られ、その上に金箔が貼られています。


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マリア王妃は自らの事務室も自分でデザインしました。
金の部屋ではアイルランドの紋章となっているアザミの葉っぱで飾られています。
マリア王妃の出身はアイルランドであるため、自国のシンボルをルーマニアにも取り入れたのです。
このお城でフェルディナンド1世とマリア王妃の四人の子供:カロル二世(フェルディナンド1世を継いだ王様)、マリワラ(ユーゴスラビアの王妃となった長女)、エリサベタ(ギリシアの王妃となった次女)と二コラエも育てられました。


主な部屋:


名誉回廊
名誉回廊はシンプルで豪華です。この回廊の一番の目玉はカシの木の壁の羽目板とステンドグラスの天窓、1900年代の典型的な建築のモチーフです。
フェルディナンド1世の事務室
フェルディナンド1世の事務室は重厚な雰囲気をしている部屋です。ネオルネサンスの家具の中で一番目立っているのはクルミの木で作られた机です。この机にはルーマニアの王室がシナイヤで所有している三つのお城:ペレシュ城、ペリショール城とフォイショル城が彫刻されています。

礼拝堂
マリア王妃の寝室にある礼拝堂はルシュキツァの大理石で装飾されています。礼拝堂の入り口はアーチの形をし、編み込みの彫刻で飾られています。そしてアーチの真ん中には正教の太陽の十字架があります。
濃い色のステンドグラスのおかげで礼拝堂の中の雰囲気はとても厳かです。

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金の寝室
金の寝室の家具は全てマリア王妃によってデザインされ、1909年にシナイヤのアトリエで作られました。寝室の家具はボダイジュウの木で作られ、全て金が貼れています。装飾としてマリア王妃の生まれた国の紋章、アザミの葉っぱで飾られています。アイルランドに住んでいたケルト民族の影響は編み込みの装飾で現れ、ビザンチン帝国の影響は動物や葉っぱの模様となって現わされています。

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マリア王妃の事務室
マリア王妃の事務室はブルンコヴェアヌ建築様式の部屋です。内部は素朴でルーマニアの伝統的な部屋の雰囲気をしています:アーチ、暖炉と王妃によってデザインされた木造の家具があります。机と椅子にはマリア王妃のシンボルとなっているマンジとユリで飾られています。

金の部屋
金が貼ってある化粧漆喰の壁はアザミの葉っぱで飾られています。アザミの葉っぱはアイルランドのナンシと言う町の紋章です。この町はマリア王妃の出身地だけではなく、アールヌヴォ様式が生まれた町です。
天窓はケルトの十字架をしています。
家具はケルトとビザンチンのモチーフを使った家具となっています。

ペリショール城には貴重なアールヌヴォの作品のコレクションがあります。この作品は〚Tinerimea Artistica・芸術的な若者〛というマリア王妃によって指導されたアーティストの団体によって作られました。
このコレクションの中で一番貴重な作品は原稿とユリの塗り絵です。この原稿はフェルディナンド1世にプレゼントとして贈るためにマリア王妃が作ったものです。

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Text & Photo by T.O

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ブカレスト在住。日本人のTとルーマニア人のOが様々な視点から現地情報をお届けします! 現地にてルーマニアと日本のヒト・モノ・コトを繋ぐ会社「Japan Transit Platform SRL」を設立。 日本語レッスン教室を軸として翻訳、通訳、ガイド、日本企業とのコラボレーション等も受付けています。
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