ブリュッセル空港・ANA成田直行便再開

公開日 : 2016年04月12日
最終更新 :
筆者 : SAORI

3月22日にテロリストによって出発ロビーが爆破されたブリュッセル空港は、4月3日に12日ぶりに再開され、3都市への往復便が運行されました。その後、運行される便は着々と増え、シャルルロワ、アントワープ、リェージュなど他の空港から発着していた便も、ブリュッセル空港へ戻ってきました。4月11日にはANAの成田直行便も再開され、大きなニュースとなりました。

私は、4月7日にドイツへ出張する予定があったため、ブリュッセル空港へ向かいました。セキュリティーの関係上、旅行者でないと入れないブリュッセル空港の内部の様子をご紹介します。

この日、私はバスで空港へ向かいましたが、空港敷地内に入るときに車両の簡単なチェックがあった以外は、スムーズに空港前のバス停まで到着しました。

事件前は、バス停の前に大きな扉があり、ここから空港内に入ることができました。エスカレーターで一つ上の階に上がると出発ロビーなのですが、出発ロビーは復旧作業が必要なので、現在は空港の外に仮出発ロビー施設が作られました。写真からわかるように、大きな扉の部分は封鎖されており、左手側の仮出発ロビー施設へ向かうためには、事前にチェックインして印刷した搭乗券と身分証明書を見せる必要があります。ここで、見送り等旅行者でない人は、入場が禁止されています。

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さて、仮出発ロビー施設はプレハブのような建物で、まず最初にセキュリティー検査があります。通常のセキュリティー検査と少し違うのは、パソコンや液体物をバッグから出さなくてもよいところと、着ているコート等は脱がなくても大丈夫なところです。セキュリティー検査のプレハブを抜けると、次は航空会社のカウンターがあり、大きなスーツケース等を預けたい人は、ここで荷物を預けられます。

プレハブ内にはいくつもメッセージボードが掲げらていて、テロ事件で被害に遭われた方々や、ブリュッセル空港で働く方々へのメッセージで埋め尽くされていました。

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プレハブ内を指示された通りに歩いて行くと、空港施設の扉があり、ここからは階段で4階か5階分を上がる必要があります。お年寄りや体の不自由な方は、エレベーターの使用が許可されていますが、健常者は持ち込む荷物全てを持って階段を上がらなければならないので、荷造りには十分注意が必要です。

階段を上り切ると、通常のセキュリティー検査場に到着します。このセキュリティー検査場を過ぎると、左手がターミナルAとT、右手がターミナルBへとつながります。4月7日は、キャンセルになったフライトもまだまだありましたので、通常よりもターミナルにいる人の数は少なく感じました。

ブリュッセル空港が再開された4月3日には、再開を記念して、タンタンがデザインされた航空機が空を飛びました。この日、私が乗った飛行機はタンタンデザインではありませんでしたが、ちょうど隣のゲートにタンタンの航空機が止まっていました。

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爆破された出発ロビーは、今年の夏を目処に修復される予定です。1日も早い復旧を祈るばかりです。

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