ブリュッセル連続テロ(1週間後)

公開日 : 2016年03月30日
最終更新 :
筆者 : SAORI

ブリュッセル空港と地下鉄での連続テロが起きてから、1週間が経った昨日、ブリュッセルからアントワープまで電車で移動しました。テロから1週間経った街の様子と、現在わかっている交通機関の情報をお伝えします。

テロが起きた当初は、国鉄の駅の利用者は、全員持ち物のチェックを受けるというルールがあると、発表されていました。その後、このチェックは無作為となったようで、私が駅に入った時には、通常と変わらずチェックなしでした。ただ、駅には警察官、兵士、さらに「セキュリティー」と書かれた赤い上着を着た方々が、たくさんいました。駅のどこに行っても、警察官か兵士かセキュリティーの目があるような状況です。電車はほとんどが予定通りに運行されているようで、国際列車も問題なく走っています。

ブリュッセルから電車で40分ほど離れたアントワープも、ブリュッセルほどではないですが、駅構内には警察官や兵士の姿が見られました。また、アントワープ中央駅では、いくつかの出入り口が閉鎖されていて、出入り口が限定されていました。これも、駅に入ってくる人たちを監視する目的なのでしょう。

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【写真上】アントワープ中央駅前に駐車された警察車両。その奥の駅への出入り口は閉鎖されています。

一方、ブリュッセルの地下鉄は、いくつか停車しない駅があるものの、朝7時から夜7時までの時間限定で運行されています。ただ、利用者の数は激減したという印象です。私はアントワープからの帰りに地下鉄に乗りました。夕方5時ぐらいで通常なら仕事が終わって帰宅する人で込み合い始める時間ですが、昨日はまだ空いている席が目立つほど車内はガラガラでした。

バスは空港に向かう路線を除き、ほぼ通常通り運行されています。トラムは一部の路線を除いて、通常運行されています。

ブリュッセル空港は、限定的に再開されるかもしれないと言われていた3月30日現在も閉鎖が続いており、再開されても通常通りに戻るには、だいぶ時間がかかると予想されています。ブリュッセル空港発着のフライトに関しては、ベルギー国内の他の空港(アントワープ、リエージュ、シャルルロワ)や近隣諸国の空港(デュッセルドルフ、リールなど)発着に振り替えられているか、キャンセルとなっています。ブリュッセル空港やブリュッセル空港発着のフライトに関する最新情報は、特設ページより確認できます。

先週末がイースターだったため、今週と来週は学校は春休みのところが多く、街が閑散としているのはそのせいかもしれませんが、ようやく春らしくなってきたブリュッセルに、早く穏やかな毎日が戻ることを祈るばかりです。

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