世界無形文化遺産 ブリュッセル最古のお祭り「メイブーム（Meyboom）」
8月9日はブリュッセル最古のお祭り「メイブーム」が開催されました。今年、705回目を迎えた歴史あるお祭りです。
メイブームとはサンザシの木のことで、別名「喜びの木」とも呼ばれているようです。メイブームのお祭りの起源についてはいろいろな説があるようですが、広く知られているのは、1213年に当時ライバルだったルーベンに勝利し、ブラバント公国の宮廷がルーベンからブリュッセルへ移されたことが始まりだという説。8月9日の夕方5時までにこの木を植樹しなければ、ブリュッセルが保持するメイブームを植樹できるという特権がルーベンへ移ってしまい、ブリュッセルの街には災難が降りかかるという言い伝えがあるのだそうです。この言い伝えを守るため、ブリュッセルの住民は1308年から毎年メイブームを植樹してきたのです。
8月9日は植樹の儀式の他、ブラスバンドや民族衣装を着た人々、そして巨人人形のパレードが行われます。このくるくる回りながら進む巨人人形がユネスコの世界無形文化遺産に登録されています。
建物の2階部分に達するほどの大きな巨人人形は、街中をパレードしたあと、グランプラスでダンスも披露。
かなりアクティブな巨人人形。中に入っていた人も、最後はお疲れのようでした。
ブリュッセルの住人が700年以上にも渡って大切に守り続けている伝統のお祭り「メイブーム」。今年も無事、植樹されたメイブームの枝にはブリュッセルの旗が結ばれました。
Meyboom （メイブーム）
毎年8月9日開催
HP: http://www.meyboom.be/MB/ （フランス語とフラマン語のみ）
＜お役立ちメモ＞
ベルギーにはユネスコ世界遺産に指定されている有形・無形遺産がたくさんあります。そんなベルギーの世界遺産を一覧にまとめたページが、ベルギー観光局のサイトにありました。世界遺産に興味のある方は、チェックしてみてくださいね！
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