イザベル・ドゥ・ボルシュグラーヴの「紙の世界」

公開日 : 2013年03月05日
最終更新 :
筆者 : SAORI

先日ご紹介したフラジェ広場(Flagey)から5分ほど歩いたところに突如現れた特別企画展。道路に面した大きなガラス窓に飾られた深紅のディスプレイに魅かれ、何の企画展かとのぞいてみると、「紙の世界」と書いてあります。

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この「紙の世界」を作り上げたイザベル・ドゥ・ボルシュグラーヴ(Isabelle de Borchgrave)は、ベルギー出身のデザイナー。日本でも人気のフランスの老舗陶器メーカーの「ジアン(Gien)」が展開するブランドの中で、世界的ベストセラーとなっている「ミルフレール(Millefleurs)」をデザインしたのが、彼女です。イザベルは自宅で近所の子どもたちに絵を教えながら、自由な時間で気の向くままに自分の作品に取り組んでいたようです。1970年代からそんな生活をしていた彼女に転機が訪れたのは1994年。NYのメトロポリタン美術館を訪れてから、紙を使って服を作ることを思いつき、4つの異なるテーマでコレクションを開催するまでにいたります。今や彼女の名前は、紙とファッションの代名詞とも言われますが、彼女の活動はそこにとどまらず、デザイナーや画家としても活躍しており、世界中のファンを魅了しています。

展示会場は外からでは想像できないほど広く、紙のドレスやコスチュームはもちろんのこと、紙でできているとは思えないような作品も次から次へと登場します。

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【写真上】テントのような作りの部屋の中にあるものは、すべて紙でできています。上からつるされたシェードも紙でできているんですよ。展示物の中には、おそらくイザベルが日本の着物からインスピレーションを得たのでは、と思わせる作品もあります。世界を旅した彼女が作り出す「紙の世界」は、世界が一つになったような感覚に襲われる場所でもあります。会場の中にはカフェも併設されているので、ゆっくりじっくりと観賞できます。3月17日までの期間限定ですので、お早めに! ホームページにも彼女の作品がたくさん載っているので、ぜひ見てみてくださいね。

Fortuny by Isabelle de Borchgrave

開催日時: ~2013年3月17日 10:00~18:00 月曜日休館

開催場所: Atelier Isabelle de Borchgrave (73A Chaussée de Vleurgat, 1050 Ixelles)

入場料: 10ユーロ(6~14歳の子供、学生、65歳以上 7.5ユーロ、5歳以下の子供 無料)

<お役立ちメモ>

3月になりブリュッセルにも春らしいぽかぽか陽気の日が増えてきました。フラジェ公園の隣のイクセル池(Etang d'Ixelles)は、そんな春の陽気を楽しむにはもってこいの場所です。今なら先日ご紹介したフリッツを片手に、もっと暖かくなってきたら、フラジェ公園の向かいにあるCapoueのアイスクリームを片手に、お散歩したり、のんびりしたりと、思い思いに時間を過ごせる場所です。

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