QLDがボーダーをオープン!海外からの入州も大幅規制緩和
先日よりニュース&レポートで、ブリスベンのおすすめスポットとともに、現在のコロナウイルス関連情報をお伝えしてきました。
クイーンズランド州(QLD)はオーストラリア国内でもコロナウイルス関連の政策については比較的保守的な方でした。1週間ほど前には国内他州からの入州に関する規制を完全に取り払いましたが、これはほかの州よりも遅め。それだけ慎重に進めてきたことが伺えます。
そんなクイーンズランド州でしたが、遂に!
海外からの入州についても大幅な規制緩和が施行されることが発表されました。
条件付きではありますが、いよいよ再び、自由な渡航が許される時が訪れようとしています。
■Twitterで発表
現在、公式媒体では州知事Twitterでの発表のみ。時々州政府ウェブサイトを覗いていますが、こちらには今のところ情報は上がってきていません。
内容は以下の通りです。
【QLD州境規制緩和概要】
● 施行日時:2022年1月22日 午前1時
● 以下条件を満たす場合、国外からの入州時の14日間の隔離期間は不要となる。
①コロナウイルスワクチンの2回接種が完了していること
②入州後24時間以内に、迅速抗原検査(RAT検査)を受けること
公式Twitterはこちら
つまり、ワクチンの2回接種さえ終わっていたら、海外からであっても隔離期間なしに入州できるということ!
自由度がぐんと高まりました。
なお、RATで陽性反応が出た場合については言及されていません。詳細が発表がされ次第、追記アップします。
ちなみに現在州内で陽性反応が出た場合の対応は、以下の通りになります。
① RATかPCRで陽性反応が出てから、7日間自己隔離
② 7日間の自己隔離期間の最後の48時間で、熱や激しい呼吸器症状が出ていない場合、隔離は終了
(たとえ乾いた咳が続いていても、症状が穏やかで悪化していなければ隔離を終了してOK)
■日本からクイーンズランド州への旅行が叶うのか
この規制緩和を受けて、果たして日本ーブリスベン(クイーンズランド州)の旅行は現実的になったのか。
この問いについては人によって様々な意見があるところだと思いますが、私個人的にはまだ厳しいかなというのが正直な感想です。
その理由はふたつ。
まずひとつ目に、14日の隔離期間は回避できるとはいえ、1週間の自己隔離のリスクは未だ残っているということ。
せっかく旅行で来たのに、結果的に1週間ホテルに缶詰でしたとなると何のために渡航したのかわかりませんよね。
そしてふたつ目に、日本では今もなお、オーストラリアからの入国に際して14日間の隔離期間が求められるということ。
現在、オーストラリアは「水際対策上特に対応すべき変異株に対する指定国」に指定されています。オミクロン株の流行を受けて昨年2021年12月1日よりオーストラリアも指定され、未だ解除されていません。これだけ感染者が出ていますからね...。その結果、クイーンズランド州を含むくつかの州から日本へ入国する際は、引き続き隔離が必要になります。
結局のところ今回の規制緩和は、今までオーストラリア入国時と日本再入国時(あるいは日本入国時及びオーストラリア再入国時)の2回、14日間の隔離が必要だったところを、オーストラリアでの隔離期間だけが撤廃ないし短縮されたという変更に過ぎません。
そのため、優先度の高い事情のために渡航するにはハードルが下がったといえますが、単に旅行を楽しむためというには依然としてハードルが高いと感じます。
また、オーストラリア以上に感染者を出している国からも人々が入国してくるのですから、これから更に感染者が増えるかもしれません。今後の州内の感染状況の変化に不安もあるなか、未だ積極的には旅行をおすすめできないのが現状です。
しかし、"New Normal"へと大きな前進を遂げたのは確か。
これから徐々に規制緩和が進み、日本ークイーンズランド州間の自由な渡航が叶う日も、そう遠くなさそうです。
筆者
オーストラリア特派員
Lily
夫のブリスベン駐在に帯同中、在住5年目になります。5歳の息子も加わり、子連れに優しい町・ブリスベンを実感する日々を送っています。
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