【ブールジュの"マレ"の歩き方!】Part3 広いマレと空を眺める土手の道

公開日 : 2019年05月05日
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ブールジュのマレと呼ばれる地帯には、イエーヴル川 (l'Yévre) 、ランジ川 (Le Rangis) 、ヴォワゼル川 (La Voiselle) の3つの川が流れています。そのうちいちばん大きなイエーヴル川沿いには、遊歩道のある土手が続いています。中世までは完全な沼地だったこの地帯を開拓し始めたときに、まず作られたのがこの土手でした。"ブールジュのマレ"の歴史等については、以前の記事を見てくださいね。[](https://tokuhain.arukikata.co.jp/bourges/2019/04/post_4.html)→ 「ブールジュの"マレ marais" : フランスの隠れた自然」

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土手より東側、イエーヴル川のある方のいくつもの小島が並ぶ地帯は、「上のマレ」と呼ばれ西側の土手よりも低く地続きの地帯は、「下のマレ」と呼ばれています。今日は、「上のマレ」と「下のマレ」の景色をたっぷりと楽しめる土手の道を一緒に歩きましょう。

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マレには、カモやオオバン、バンなどの水鳥や今の季節ではカッコウ、クロウタドリ、シジュウカラ、チフチャフなどの野鳥の声が聞こえてきます。野鳥観察もどうぞお楽しみください。

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シュニュ広場から5分ほど細い路を歩くと、明るい大きな広場に出ます。ここは、フレーヌ広場 (Place des Frênes) です。フレーヌとは、トネリコの木のこと。広場を囲むように並んでいるのがトネリコの木々です。

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「上のマレ」の各島の持ち主や借り主は、舟を竿で漕いで島まで行き、畑を耕して作物や花を育てています。マレの人の中には、市場で野菜を売っている人も何人かいますが、基本的には家庭菜園として野菜を栽培しています。

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舟のある風景も、マレ特有の景色です。川の流れが緩やかなので、晴れて風がなければ水面に映る空や木々の姿が非常に美しく写真撮影には絶好の景色が広がります。

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下のマレの奥の方には、リボーの道モネの小道と同じく、やはりサンテティエンヌ大聖堂の雄姿が望めます。この土地を最初に開拓し始めた修道士たちは作業の合間にカテドラルを今と同じように眺めていたことでしょう。

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ヤドリギが宿っている木々も、思い出にぜひ撮影してくださいね。畑では、トマトやインゲン、レタス、ズッキーニ、ジャガイモ、ニンジン、ビーツ、ネギ、キャベツ、ニンニク、タマネギ、ルバーブ等々の野菜や、いちご、フサスグリ、カシス、プラム、サクランボ、洋ナシ、リンゴ、カキなどの果実を育てている人が多いです。どんな野菜が育っているのか、畑の様子も観察してみてください。

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さあ、土手の道の散歩も終わりに近づいてきました。奥に見える大きな建物は、かつての大修道院です。

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キャットル・ペルの橋を渡ったところには、案内板があるので歩いてきた道を確認したら、あとは、幅の狭くなったイエーヴル川沿いの道を道なりに歩いて大通りへ向かいましょう。

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マレには、通年ここで過ごしている白鳥も住んでいます。

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運がよければ、散歩中の白鳥やマレが大好きな笑顔の犬と会えるかもしれませんよ!島が並ぶ上のマレを上空から見ると、こんな風に見えます。

↓ このサイトのページに載っている上のマレの航空写真をご覧ください。  Les marais de Bourges印象的な景色ですね。ぜひ、みなさんも実際にこの土手を歩きにいらしてくださいね。[](https://www.ville-bourges.fr/site/marais?fbclid=IwAR3YxsPYWfy9lJFS6JUpPGl4HTyghliyLBdEl4aN1cKvVHdU7CNxOFKNcb0)

中心街のサンボネ広場からリボーの道モネの小径、土手の道を散歩して、またサンボネ広場に戻るにはゆっくり歩いて約2時間です。マレについては、また随時、四季折々の風景やいろんな角度から情報をお伝えしたいと思います。今回ご紹介した道以外にも歩ける場所がありますので半日や一日かけてのコースとして、いずれご紹介したいと思います。どうぞお楽しみに!********

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*中心街と周辺の地図は、ブールジュのOffice de tourisme オフィス・ド・ツーリスム (インフォメーションセンター)のこのページからダウンロードできます。(フランス語/英語)→ Nos brochuresHaruko Desmarais

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