フランス版お遍路さん!? サンタンドレ大聖堂へ

公開日 : 2013年09月23日
最終更新 :

サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路というのをご存知でしょうか?

日本では空海ゆかりの四国八十八か所巡りというのがありますが、キリスト教信者には聖地サンティアゴ・デ・コンポステーラ(スペイン)に続く巡礼路というのが存在します。

エルサレムやローマという聖地は日本人にもよく知られていますが、このサンティアゴ・デ・コンポステーラ関しては、それほど知られていないように思います。(あ、でも、先月末、スペイン高速鉄道の大きな脱線事故がこの近郊であったので、有名になったかも知れませんね。)

今でも毎年10万人以上の人たちがこの巡礼を行っており(徒歩、自転車、中には馬という人もいるとか)、私もピレネーの方へ行った際には、「巡礼者なのだろうな」と思われる人をたくさん見かけました。

(このフランスの巡礼路に興味がある方は、『サン・ジャックへの道』(原題『Saint-Jacques... La Mecque』Coline Serreau監督、2005)というフランス映画を見てみて下さい。コメディタッチで楽しめます!)

サンティアゴ・デ・コンポステーラに続くフランスからの巡礼路は全部で4本ありますが、そのうち一本が、ボルドーを通っています。その巡礼路上の3つの教会(大聖堂)が、1998年にユネスコの世界遺産に登録されました。ボルドーの街自体は2007年に世界遺産に登録されていますので、3つの教会だけが街より先に登録されたということです。

世界遺産に登録された3つのうちの一つが、こちらのサンタンドレ大聖堂です。

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サンタンドレ大聖堂は、先にご紹介した大劇場やノートルダムから徒歩10分程の場所に位置します。お店もレストランもいっぱいある中心地にどーんと構えていて、迫力があります。

1137年にアキテーヌ公の孫娘アリエノールがフランス王ルイ7世と結婚式を行ったことでも有名です。

西側のみ、一番古い時代(11世紀)の壁が残っていますが、建物のほとんどが、12世紀から14世紀に造られています。

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ゴシック様式の聖堂には西側に大扉があるものなのですが、このサンタンドレ大聖堂に関しては、ガロロマン期の城壁に大聖堂西側が接していたため、西側ではなく、北側に大扉があるところが特徴です。

北門と王の門が見ごたえがありますが、残念ながら王の門の方は目下修復中です。

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北門には、キリストの最後の晩餐の様子や、昇天の様子が描かれています。

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音楽会のような催しが開かれることもあります。この日は軍の人たちが予行演習をやっていました。

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時間に余裕があれば、向かいにあるカフェでゆっくりして行ってはいかがでしょう?

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【交通情報】サンタンドレ大聖堂最寄駅:トラムウェイA・B「Hôtel de Ville」

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