ビルバオからゲルニカへ

公開日 : 2009年08月08日
最終更新 :
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「ゲルニカ」と聞けば、ピカソの絵で有名ですが、ビルバオからは電車やバスで1時間弱で行ける、人口1万6千人のバスクのこじんまりした街です。スペイン内戦中に、フランコ将軍を指示するナチス軍の無差別爆撃をうけ、死傷者を多く出しました。第二次世界大戦の初期にドイツ軍によって都市無差別爆撃の練習台にもされたと言われ、その怒りや悲しみがピカソの絵に表されています。

今のゲルニカの街は緑豊かな静かでおちついた街です。この街のバスク議事堂には、「ゲルニカの木」と呼ばれる、歴史的にいつもその下で議会が開かれて来たというバスクの独立と自由のシンボルの木があります。この「ゲルニカの木」はバスク地方のいろんなバルやレストランや建物の扉や壁にモチーフとして使われているのをよく目にします。

街自身は小さくて半日もあれば見れてしまうのですが、私としてはおすすめなのがゲルニカまでの電車の車窓からの風景。バスより本数が少なくてちょっと時間がかかりますが(50分ぐらい)、のんびり各駅停車がおすすめです(各駅停車しかありませんが)。日本の高山地帯にみられるような牧草地が広がる芝生色の山々、丘の上に点々と見える石造りのバスクの家、通り過ぎる森の中の川などなど、のんびり景色を見ているだけで癒される風景です。そして、山の中にあるように思えるこの緑豊かなゲルニカの先、さらに10分ほど電車に乗っていくと、ウルダイバイと呼ばれる河口の自然保護地区に入り、すぐ海が見えてきます。このウルダイバイについては次回お話しようと思います。

P.S.1

8月いっぱいは電車もバスも「夏時間」となって本数が少なくなりますが、確かゲルニカまではバスは1時間に2本、バスは3本あったはずです。電車は時間帯によって、1時間に1本になる可能性もとても高いです。

P.S.2

ゲルニカには、ビルバオにはない「日本人がやってる日本食レストラン」があります。イケグチといいますがバスク風にIKEGUTXIとつづっています。外からは普通のバルのようですが、メニューはトンカツとか巻き寿司とか、日本の家庭料理がちゃんとあって、ビルバオにある中国人が作ってるなんちゃって日本食なんかとは全然ちがうおいしさです。気さくな方たちなので、ゲルニカ周辺情報等もふくめて聞けばいろいろ教えてくださると思います。

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