罰金です!ヘッドライトとテールライトなしで夜間の自転車走行!

公開日 : 2021年02月20日
最終更新 :

私は、数年来、月に2回程度、TCM(Traditional Chinese Medicine)に通っていています。

日本では、「鍼灸治療院」と呼ばれているクリニックと同等でしょうか。

TCMは、自宅から自転車で30分先のところにあるのですが、フィットネスジムが閉鎖されているいま、天候が許す限り、自転車で行っています。

普段は、パワーナップを兼ねて午後2時頃に受診しているところ、この日は午後4時からの予約しか取れませんでした。

帰路についたときには、薄暗く、次第に真っ暗になりました。

自宅からTCMへの道中には、かなり長い坂道があり、行きは下り坂で楽ちんなのですが、帰りは上り坂になるので、気合いを入れて挑んでいます。

その上り坂の途中で、警察がすべての自転車を止めていました。

(上り坂は自転車のスピードが落ちますからね! 昔、ツール・ド・フランスを路上観戦していたときも、必ず、上り坂で陣取ってました!)

大き目の交差点で広目の歩道に警察官が6人はいたでしょう。

まず、IDを要求され、自転車のライトや反射板のチェックがされました。

私の自転車は、17年ぐらい前に新品で購入したスイスブランドの自転車で、出産前までは定期的にチェーンやギアを磨いてメンテをしていましたが、いまでは、タイヤがパンクしたら仕方なく修理かチューブを入れ替えるだけの放置状態です。

昨年だったか、自転車が倒れたタイミングでヘッドライトが点かなくなったり、テールライトのカバーが壊れたりしたのも修理をせず、外付けのライトを使用しています。

検問とわかったときも、「ライトをつけててよかった!」と思ったのも束の間。

「赤いテールランプが暗すぎるので、罰金です」と!

実際、電池を入れ替えなければな......と思っていたところでしたが、「ちゃんと点いてるじゃん!」と抗議しても無駄でした。

「罰金は、40フランですが、いま現金で払いますか? 振込用紙をあげましょうか?」

数年来、カード生活をしていて現金を持ち歩かないので、振込をお願いしました。

警察が切符を切っている間、ほかの自転車を見ていると、みんな設備よく、罰金を科される人はひとりもおらず......。

私のテールランプが少々暗いのは事実でしたが、検問のノルマがあるのかなとも思った次第です。

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警察官は、この↑切符を手に私に優しく話しました。

「30日以内に支払ってください。そして、新しいライトを購入してくださいね」

そして、最後に、

「あまり聞きたくないことでしょうが、いまから、あなたは歩いて行かなければなりません。この自転車には乗れませんからね」

が~ん。

バスに乗って帰れないこともなかったですが、運動のためにそのあと40分ほどかけて徒歩で帰宅したのでした......。

長年の自転車生活で、私が自転車の検問に出くわしたのは初めてでしたが、スイスで自転車に乗る皆さんもお気をつけくださいね。

ちなみに、ヘッドライトとテールライトの両方がない場合も罰金は40フランとのことです。

そして、スイスの交通法を確認していませんが、警察官が壊れたヘッドライトの反射板を確認しているとき、「電気が点かないから外付けをつけてます」と言うと、「反射板が重要なんだ」というようなことをおっしゃっていたので、いま思うに、もしかしたら、テールライトがなくても、自転車の赤い反射板が壊れてなければ、罰金は免れたのかもしれません。

しかしながら、外付けのテールライトも反射板になっているので、定かではありません......。

それでは、今日はこの辺で!

筆者

スイス特派員

田山 貴子

欧州移住を目指して日本から求職し、2000年よりベルン在住。スイスの会社に10年間勤めた後、日本とスイスの架け橋になるべく起業。

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