新型コロナウイルスによる行動制限措置の段階的緩和が始まりました!
スイス連邦政府は、これまでの新型コロナウイルス感染症対策として行動制限措置を段階的に緩和すると2020年4月16日に発表していました。
段階的緩和の内容は、在スイス日本国大使館からのお知らせを転載します。
(1)第1段階:4月27日から
・美容室、マッサージ店、タトゥー/コスメティック・スタジオの営業再開
・建築資材店、ガーデニング店、花屋、造園業者、無人洗車場の営業再開
・食料品店における非生活必需品の販売再開
・病院による全面的な診療の再開(外来診療や不急の処置を含み、歯科、理学療法、医療マッサージも対象)
(2)第2段階:5月11日から
※4月29日に第2段階への移行可否について、改めて協議の上、決定される。
・義務教育機関の授業再開
・(第1段階の対象であった業種以外の)店舗営業の再開
(3)第3段階:6月8日から
※5月27日に第3段階への移行可否等詳細について、改めて協議の上、決定される。
・義務教育以降の教育機関、職業訓練校、高等教育機関の対面講義再開
・美術館、動植物園、図書館の再開
・集会禁止の緩和
なお、飲食店や規模イベントの再開方針については、引き続き検討されるとのことです。
発表から、4月27日(月)での約10日間、スイスの住民は、指折り数えて27日の訪れを待っていたことでしょう。
私は通常、月に2度ほどTCM(伝統中国医学・Traditional Chinese Medicine)に通っているので、この発表を受けてTCMから「27日から営業を開始するので、予約はいかがですか?」と電話連絡がすぐに入りました。
本来であれば、ちゅうちょすべきかもしれませんが、政府が許可をしたことだし、少しでも経済活動の助けになればと早速27日に予約を入れました。
26日(日)の午後は、ベルンの町を散歩に行ったところ、理髪店が翌日からの営業の準備をしていましたよ。
ちなみに、外出自粛期間は晴天の日が多く、乾燥のため、屋外でのBBQなどがしばらく禁止されていたのですが、26日の午後は、雷が響き渡る大雨でした。
道路の排水溝には、大量の雨水に花粉が洗い流されていましたよ(水が黄色くなっています!) 。
規制緩和となった27日は、再び快晴!
私は、TCMに行くために、午後から外出しましたが、この天気も手伝って、道行く人の数がはるかに多かったです。
ベルン市街を通り抜けるバスの乗客数も、前週までとはずいぶん違いましたね。
外出自粛中は、1週間に1度バスやトラム(路面電車)に乗るか乗らないかの生活で、どれに乗っても「貸し切り」に近い状態でしたが、昨日は、2mの社会的距離を取るのが難しい状況でした。
美容院・理容院やTCMも含めクリニックが営業開始となり、食品以外の商品も買えることになったことで、多くの人が「待ってました!」とばかりに出かけたのでしょう。
私と同じバスに乗っていた2歳ぐらいの女の子を連れた女性は、新品の子供靴の箱がふたつ入った袋を手にしていました。
子供の成長は早いですので、外出自粛の間に女の子が履ける靴がなくなったのかもしれませんね。
最後に、この季節のお花の写真を1枚。
毎年目を楽しませてくれるご近所の「あやめ」です。つぼみに気づかなかったのですが、今朝、満開でした!
筆者
スイス特派員
田山 貴子
欧州移住を目指して日本から求職し、2000年よりベルン在住。スイスの会社に10年間勤めた後、日本とスイスの架け橋になるべく起業。
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