スイスは新型コロナウイルス規制緩和へ~規制期間中にできること
今日も在スイス日本国大使館発表の情報から。
スイスでもやっと新型コロナウイルス感染拡大防止の規制が緩和される予定となりました。
4月17日08:00時点(スイス連邦内務省保健庁発表)、スイス及びリヒテンシュタインにおける感染者数等は以下のとおりです。
(1)スイス
・累計感染者数:26,997人(前日比+346人)
・累計死亡者数:1,058人(前日比+42人)
(2)リヒテンシュタイン
・累計感染者数:81人(前日比±0人)
・累計死亡者数:1人(前日比±0人)
スイス連邦政府は、4月16日、これまで新型コロナウイルス感染症対策として行動制限措置等を実施していましたが、同措置の一部を段階的に緩和する内容を閣議決定しました。
(1)第1段階:4月27日から
・美容室、マッサージ店、タトゥー/コスメティック・スタジオの営業再開
・建築資材店、ガーデニング店、花屋、造園業者、無人洗車場の営業再開
・食料品店における非生活必需品の販売再開
・病院による全面的な診療の再開(外来診療や不急の処置を含み、歯科、理学療法、医療マッサージも対象)
(2)第2段階:5月11日から
※4月29日に第2段階への移行可否について、改めて協議の上、決定される。
・義務教育機関の授業再開
・(第1段階の対象であった業種以外の)店舗営業の再開
(3)第3段階:6月8日から
※5月27日に第3段階への移行可否等詳細について、改めて協議の上、決定される。
・義務教育以降の教育機関、職業訓練校、高等教育機関の対面講義再開
・美術館、動植物園、図書館の再開
・集会禁止の緩和
なお、飲食店や規模イベントの再開方針については、引き続き検討されるとのことです。
昨日でイースター休暇(春休み)が終わり、ベルンのドイツ語の公立学校は、今日から新学期ですね。でも、まだ登校せず、在宅学習です。
今日は、休暇中に2mの社会的距離を保ってベルンの人たちがどのように過ごしていたか、一部をご紹介しましょう。
1)散歩(軽いハイキング)
一番メジャーなアクティビティは、「散歩」だったのではないでしょうか。
私も15年以上前に一度行ったことがあった近くの山へ久しぶりに出かけてみました。自宅から往復1時間ほどですが、平坦な道ばかりではないので、ほどよい運動になり、ここ数週間で何度も出かけています。
2)サイクリング
この森のなかは、自転車用の道もあれば、山道もあり、BBQができるピクニック場もあるので、家族連れに最適です。
3)蜂の世話
今、蜂のお世話をするシーズンなのでしょうか。
新型コロナウイルス規制で普段より多く散歩をしていますが、ベルン市内で蜂の世話をする風景を何度か見かけました。
4)イースターデコレーション
屋外に出なくても、イースター用に飾りつけを例年より多く工作する家庭も多かったのではないでしょうか。
ウチでは、久しぶりに、スイスの伝統風イースターエッグを作りました。
タマネギの皮で染色された本物のゆで卵を作りましたよ。白抜きされている部分は、野に生えている花や葉っぱです。
残念ながら、禁止されていたのは、散歩道や山にある運動用具の使用です。
それから、お花屋さんも閉店が続いていますが、畑で好きな花を自分で切って、お金を払う、セルフサービスの無人花屋さんも閉まっています。こちらの農家では、ジャガイモや牛乳をセルフで販売していますが、今は、チューリップの切り花も販売しています(イースターエッグの写真の黄色いお花も別の農家の庭先でセルフで販売されていました)。
最後に、住民の皆さんが2mの社会的距離を自主的に守っている様子をお伝えします。
散歩日和が続いたので、テイクアウトのジェラート屋さん(アイスクリームショップ)にも長い行列ができていました。
屋外プール施設から道路を渡ったところにある、このお店は、夏場には本当に長い行列ができます。先日通りかかったときも長い行列でしたが、それぞれに2mほどの間隔を保ちながらでしたね。
こちらは、4月上旬に撮影した郵便局。中には行きませんでしたが、出入口の外で、間隔を空けて順番を待つ人たちがいました。
次回は、ソメイヨシノだけじゃない、この季節の美しい花々を紹介しますね。
筆者
スイス特派員
田山 貴子
欧州移住を目指して日本から求職し、2000年よりベルン在住。スイスの会社に10年間勤めた後、日本とスイスの架け橋になるべく起業。
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