【はじめまして】サウナとは違う！市営の「鉄輪むし湯」で身体の中からデトックス
初めまして！この度「地球の歩き方」別府特派員ブログを担当することとなりました藤井さなえです。以前は東京に20年ほど住んでいましたが、温泉が好きすぎるあまり2017年4月に一人で別府に移住してしまいました。趣味は温泉・バイク・グルメ・お酒です。
別府の魅力は何といっても温泉が豊富なこと。そして海産物に恵まれた豊かな海のすぐそばに山がそびえ、魚も野菜もお酒も美味しく街全体が活気にあふれています。皆様に別府とその周辺のいいところをたくさんご紹介できたらいいなと思っています！
別府市内には、市営や町営の共同浴場がたくさんあることをご存じでしょうか？いずれも100円〜数百円といった低価格で利用でき、真新しい大きな施設からひなびた湯治場といった趣のところまで、実に様々な温泉がありますが、記念すべき第一回目の記事は鉄輪温泉の市営「鉄輪むし湯」。鉄輪むし湯は、数ある共同浴場の中でも一風変わった「むし湯」がメインの入浴施設なんです。
別府市の高台に位置する鉄輪温泉は、別府温泉の中でも特に源泉の数と湯量が豊富なことで知られています。温泉街のメインストリート「いで湯坂」から少し奥まった場所にある鉄輪むし湯は、和風の2階建ての建物の両脇に、石造りのむし湯の小屋が並んだ独特の外観。もうもうと立ち上る湯煙に気分は最高潮！
料金は一回510円。別府の共同浴場の中では高価な方なんです、これでも。しかし他所より値段が高い理由は、むし湯を利用されてみればすぐに分かるかと思います。結構手間ひまかかってます。
入り口を入ってすぐの場所にある券売機にて料金を支払います。ちなみに鉄輪むし湯は着衣での入浴となりますので、汗をかいても大丈夫な着替え持参で。ない場合は、券売機で浴衣が210円でレンタルできます。
浴室は男女別です。むし湯と内湯が併設されていおり、むし湯を利用する前に軽く身体を流して浴衣に着替えます。この際にメイクも落とした方が無難かも？汗でドロドロになってしまうので...
湯船に満たされているのはもちろん温泉ですが、入浴前には身体を軽く流す程度で。温泉の泉質は単純泉。泉温は湧出時でなんと99度もありますが、湯船にはもちろん適温に冷ましてから注がれているのでご安心ください。
こちらがむし湯の入り口。熱気が逃げないよう高さ1メートルほどの小さな扉になっており、かがんで中に入ります。
今回は友人にモデルをお願いしました。内部は8畳ほどの広さで、天井は低く壁面には小さな明かり取りの窓が開いているだけ。さらに床には一面に何やら植物が敷き詰められています。
この植物は「石菖(せきしょう)」といって、清流沿いにしか生育しない薬草です。建物の入り口にあったこちらの植物が石菖。
この石菖には鎮痛効果がり、室内の温度は高温にもかかわらずリラックスして思わず眠りに落ちてしまいそうになるほど。
また、鉄輪むし湯は高温の温泉の蒸気を利用しているので、一般的なサウナのような息苦しさも感じにくいのもオススメのポイントです。時間は係の人が管理しており、一回8〜10分ほどとなっております。
湯上がりは浴衣からボトボト汗がしたたるほどの大量の発汗があり、身体の中からデトックスされている実感が得られます。実際こちらのむし湯に入ると身体の調子がいいと、遠方から通ってこられる方も少なくないんだとか。
最後に内湯で身体に付いた石菖と汗を流し、温泉でしっかり温まってから上がりましょう。鉄輪むし湯、一度入ったらやみつきになること請け合いですよ！
湯上がりには、鉄輪むし湯名物「湯涌蒸プリン」(250円)をどうぞ。
鉄輪むし湯の隣には、無料で利用できる足むしも併設されていますので、そちらもぜひご利用ください。
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