ベンガルールでハイテクプラネタリウム鑑賞

公開日 : 2018年11月02日
最終更新 :
筆者 : 竹内里枝

半年間かけて改装工事をした「Jawaharlal Nehru Planetarium」が昨年1月リニューアルオープンした。

デリーには、日本製の投影機が投入されているプラネタリウムがあるだけにこちらもかなり期待できる。そんなBASE(ベンガルール理学教育協会)が誇るプラネタリウムを紹介!

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取材時は、ローカルスクールの夏休みということもあり平日にも関わらずチケットを買うにも長蛇の列。

Jawaharlal Nehru Planetariumは、1989年にBBMP(Bruhat Bengaluru Mahanagara Palike)によって設立されたが、1992年からはBASE(バンガロール理学教育協会)が委託され運営している。学校の社会見学などで自分の子供は行ったという方も多いかもしれないが、そもそもこの施設は一般市民へ科学を普及させる目的で運営されている。最初に設立されたのはプラネタリウムで、そこを軸にして宇宙科学に関する展示物と屋外にあるサイエンスパークの3カ所に分かれて見学できる。と言っても半日あれば全てが見られる規模。また、定期的にワークショップや科学展なども行われているのでHPでイベントをチェックしてみると面白い。

【注目のプラネタリウム】

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オープンからおよそ27年間に渡り使用されていた投影機は老朽化に伴い、最先端のハイブリッド式投影機に置き換えられた。最先端の投影機選びは、ドイツ、アメリカ、日本の3か国でコンペティションが行われ、その結果ドイツのCarl Zeiss社が勝ち取った。同社のZKP4と呼ばれる新しい投影機は、従来の物よりはるかに小型で全長およそ1.5メートル。光学式投影機とデジタル式投影機を両方設置し、投影するプログラムの内容に応じてそれぞれの投影機を別々にも同時にも使用可能できるハイブリッド式投影機は、より臨場感溢れるプログラム制作および投影が可能となる。さらに心地よい5.1サラウンドサウンドシステムを導入し、ビジュアルのインパクトを高める音響にも力を入れている。途中星空を回転させるシーンでは、自分が宇宙空間で回転しているような錯覚さえ起きた。(本当に目が回りました。)限りなく本物に近い星空に様々な映像も加えられた新しいシステムは、子供たちを飽きさせることなく45分間があっという間に感じられるはず。また、リニューアルに伴い椅子は新品にし、エアコン、壁の修理も行ったというだけあって日本のプラネタリウムで見ているのとほとんど変わらない感覚で大人も楽しめる。

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取材に応じてくれたディレクターMs.B.S.Shylajaさんは、日本に訪れた経験もあり「東京で4カ所のプラネタリウムを訪れた。全てが綺麗で本当に素晴らしかった。」と研究熱心な方だった。現在インドにはおよそ40カ所にプラネタリウムがあるそうだが、ハイブリッド式投影機を導入しているのはまだ数カ所。ここはまさに、インドが誇るプラネタリウムの1つなのだ。

チケットは、上映時間の30分前から販売が始まり、定員の210人に達すると次の回の販売まで待たなければならない。また、上映は英語とカンナダ語と両方あるのでまずはスケジュールを確認しておこう。

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【宇宙科学の展示】

ここでは、宇宙科学について模型やパネルを使って紹介されている。

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天文台はインド国内に10カ所

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その模型も展示されている。

こちらはMoonFatct。

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地球上での自分の体重と他の惑星で計った場合の体重を一覧にしてプリントアウトしてくれる。

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【サイエンスパーク】

また、屋外には公園もある。

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公園と言っても全て科学にちなんで作られた42の遊具。理屈が分かるとより楽しめるので、午前11:00、午後12:00、2:30、4:00から行われるサイエンスパークツアーに参加するのもおすすめ。

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◎Scale model of thesolar system 太陽系惑星が太陽を中心に並んでいる。

「Jawaharlal Nehru Planetarium」

Bangalore Association for Science Education, Sri T. Chowdaiah Road, High Grounds,Bangalore - 560 001

入場料 大人Rs50 子供Rs30(16歳まで)

但し、3歳以下はプラネタリウムに入れません。

休館日:毎週月曜日と第2火曜日

電話: 08022379725

http://www.taralaya.org

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